2018年3月25日、JALがハワイアン航空とのコードシェアを開始。
JALでハワイ路線を検索した場合に、
ハワイアン航空のコードシェア便が出てくるのですが、
実際のところ、JAL便とは何が違うのか?
航空券価格の安さにつられて利用してみましたが・・・
コードシェアなら、別にJALで予約する必要も無いよねって結論。
久しぶりに勘違いして振り回されましたので、記録を残しておきます。
コードシェアであり、ワンワールド加盟では無い。
コードシェア便って、基本的にJAL会員にとっては何も良いことは有りません。
「コードシェア≒共同運行便」なんて言われますが、
日本航空(JAL)が、ハワイアン航空のチケットを売るようになっただけ、
完全に「他社運航便」を利用する事になります。
ハワイアン航空は、ワンワールド加盟でも無いので、
JAL会員ほど使わない方が良いです。
JALコードシェア便のメリット
- JALマイルが貯まる。
- JALマイルが使える。
- JAL便よりも航空券が安い。
- ハワイ路線が増える。羽田やコナの直行便とか。
- ハワイでプルメリアラウンジが使える。
上記は全てJALで予約したハワイアン航空運航便のみ対象となりますので、
ハワイアン航空でチケット予約したり、
格安航空券サイトでの購入も駄目なわけ。
サプライスなら、ハワイアン航空の安いチケットも有るんだけどね。
ハワイアン航空は、ワンワールド加盟では無いので、
JALのステータス会員ほど、ハワイアン航空は利用すると残念な思いをします。
値段が安くて、マイルが貯まるだけ。
後は、全てハワイアン航空の一般購入者として扱われます。
HA運航便(JALコードシェア便)における、JMBダイヤモンド、JGCプレミア、JMBサファイア、JALグローバルクラブ会員の方の専用カウンターのご利用、受託手荷物無料許容量のご優待、手荷物の優先お取扱いサービスはご利用いただけません。
会員ステータスは一切引き継がれませんし、
共同サービスなんて、皆無だと感じました。
ハワイアン航空側でも、コードシェアだから?って感じでした。
そもそもコードシェアって、こちらには何のメリットも無い。
JALで販売できるハワイ路線が増える、これに尽きるんじゃないかと。
というわけで、利用して感じたデメリットを挙げておきます。
座席指定の違い。
ハワイアン航空では、事前の座席指定が不可能なだけでなく、
チェックイン時にも座席指定が不可能でした。
事前に座席指定できないってのも、初めての経験です。
コードシェア便なので、JALでは事前座席してい対象外。
ハワイアン航空サイトでのオンラインチェックイン時にも、
座席指定できるのは、エクストラコンフォートへアップグレードする場合のみ。
エコノミークラスにチェックイン時に選択できるのは、
「窓側席」「通路側席」の希望のみ。
座席は、当日チェックインカウンターで決まるようで、
チェックインカウンターで、貴方の座席はココですって言われました。
しかも後ろの方の座席だしー。
カウンターの人も、めちゃくちゃ早口で機械みたい。
しかも、復路では事前にオンラインチェックインをしたにも関わらず、
ホノルルのチェックインカウンターで座席も決まらず、
搭乗ゲートで指定というパターン。マジかー。
チケットには「Priority Verification」とも記載されてますが、
これ優先でもなんでもなく、ただのキャンセル待ち状態ですからね。
結果、通路側を希望したのに窓側だったし。
ただのオーバーブッキングパターンですねこれは。
受託手荷物サイズの違い。
ハワイアン航空エコノミークラスの場合、
受託手荷物は最大サイズ157cm以内、重量23kg以内が2個まで無料となります。
JALエコノミークラスも23kgが2個まで無料と変わりませんが、
JALの場合は最大サイズ203cmまで。
で、JALコードシェアのハワイアン航空の場合、
受託手荷物はJALのルールが適応されているようでした。
・・・といっても最大サイズが違うだけだけど、203cmまで。
ハワイアン航空の場合、JAL会員優待は無くなるので、
JMBのステータス会員、JALグローバルクラブ会員の、
受託手荷物無料許容量(32kgまで)も対象外となります。
JGC会員の意味なーし。
チェックインカウンター開始時刻の違い。
ハワイアン航空コードシェア便を利用する場合は、
チェックインカウンターもハワイアン航空となります。
ハワイアン航空のチェックインカウンターオープンは搭乗3時間前。
というわけで、チェックイン時刻も制限されてしまい、
早く行っても制限エリアで、ゆったりできないわーけ。
実際、21:20発の羽田発便で、チェックインカウンターオープンが18:30。
3時間前でもなく、2時間50分前オープンとなってました。
日本でJALを利用する場合なら、
JAL専用のチェックインカウンターで常時チェックイン可能。
すっげ早く行っても、セキュリティーエリアに入れますからね。
チェックインカウンター対応の違い。
チェックインカウンターオープンは2時間50分前だったわけですが、
カウンターオープン30分前には、この行列でした。
JAL上級会員なら、ワンワールド便で優先チェックイン案内されるのですが・・・
あくまでコードシェア便なので、エコノミークラスの列に並ばないと駄目。
一応、スタッフに聞いてみたけど、やっぱり駄目だって。
チェックインカウンターがオープンしたのは、予定よりも20分早い18時10分。
搭乗時刻の3時間10分前でした。
それでもこの行列を待ってたら、15分~30分はかかりますからね。
また、ホノルル空港には、ハワイアン航空専用のチェックインカウンターがありますが、
エコノミークラスは凄い行列でした。
私は3時間半前に着いたのですが・・・結局40分ほど待ちました。
ちなみに、日本でウェブチェックインをしている場合は、
ウェブチェックイン専用レーンが有り、こちらはガラガラ。
ハワイアン航空は、セルフチェックイン機キオスクも利用不可だったんで・・・
ハワイアン航空サイトで、オンラインチェックインはして来た方が良いです。
ウェブチェックインしていれば、搭乗券の印刷は不要で優先レーンに並べますし、
スマホさえあれば、その場でウェブチェックインできますので。
コードシェア便の場合、JALの予約確認番号で、
ハワイアン航空サイトからウェブチェックインできます。
スマホのハワイアン航空アプリでも、ウェブチェックインできますから。
マジで並ぶのはアホらしい。ウェブチェックインした方が早い。
セキュリティーゲート対応の違い。
コードシェア便の場合は、セキュリティーゲートの優先レーンも使えません。
念の為、ゲート前の人にJGCカードを提示して聞いてみましたが・・・
ハワイアン航空ではJALコードシェアでも使えないと断られました。だよねー。
日本の空港でセキュリティーゲートは、混んでいてもそれほど待ちませんが、
困ったのが、ハワイのダニエル・K・イノウエ空港。
ターミナル2(ハワイアン航空側)のセキュリティーゲートは異常に混んでました。
2ヶ所あるんですけど、どちらも混んでおり全然進まないっていう。
チェックインで既に40分待ってるので、これ以上は待てない私。
結果、私はターミナル1(JALとかANA側)まで歩いて移動、
空いているセキュリティゲートを利用しましたとさ。
ダニエルKイノウエ空港の国際線は、午前発便が多いから、
午後の国際線ターミナルは、ホントガラガラ。
裏技なんじゃねーのかコレ。
利用可能ラウンジの違い。
JALでラウンジ利用対象者なら、
コードシェアでハワイアン航空を利用した場合でも、ラウンジ利用は可能です。
これは公式にも明記されています。
ホノルル: HAが運営するプルメリアラウンジまたはプレミアクラブ
成田国際空港:JALサクララウンジ
東京国際空港(羽田):JALサクララウンジなど
関西国際空港:JALサクララウンジなど
新千歳空港:ロイヤルラウンジ
中部国際空港:JALサクララウンジ
※ハワイにおけるホノルル以外の空港ではラウンジはご利用いただけません
ただ、日本では、JALのサクララウンジ対応となりますが、
ホノルルでは、JALサクララウンジが利用できません。
ハワイアン航空のプルメリアラウンジ対応と、
JAL便利用の場合とは異なりますので、気をつけて。
実際のところ、私はJGCプレミア会員なので、
羽田のファーストクラスラウンジも利用できたわけですが・・・
→羽田空港(国際線)JALファーストクラスラウンジレビュー。サクララウンジとの違い。
ハワイアン航空のカウンターでは、ラウンジの利用案内は一切有りませんでした。
JALの会員ステータスは共有もされないので、
ハワイアン航空のスタッフは利用できるかどうかも知らないってわけさ。
ラウンジ利用できるか分からないので、
JALの方で聞いてくださいということでした。
もちろん、ラウンジチケットも貰えず、搭乗券もただのエコノミーチケット。
分かるのはJAL経由で買ったという表記、
「SOLD AS JL6402」が有ることくらい。
で、JALサクララウンジで使えるか聞いたところ?
ハワイアン航空は、ワンワールド便ではないので使えない・・みたいな空気になりました。
いや、コードシェア便なんだけど、JALで予約したんだけどと伝え、
私の搭乗券とJGCプレミアカードを提示し、
複数スタッフで確認したのち、使えるという感じになりました。
えっとそんな扱いなの!?コードシェアって。
ホノルルでも、チェックインカウンターでラウンジの案内無し。
ラウンジ使えるよね?って聞いたところ、いや無理ですって。
でもJALで使えるって言われたんだけどって言ったら、
JALの事情は知らないので、JALラウンジで聞いてって言われました。
えっと、そんなんなのコードシェアってagain。
結果、ホノルル空港のJALサクララウンジでも、
ことの顛末を説明したところ・・・
やはりコードシェア便では、ホノルルのサクララウンジは使えないので、
ハワイアン航空のプルメリアラウンジを使ってくれと言われました。
利用するには、ハワイアン航空の搭乗券を見せるだけでOKだと。
マジっすか?信用して良いっすかお姉さん!?
で、プルメリアラウンジに言って、
搭乗券を出したけど使えないと言われてしまい、
もぅ、説明すんのも面倒だし、ラウンジの人は日本語通じないし、
プライオリティパスを提示して利用しましたとさ。ちゃんちゃん。
→ハワイのホノルル空港で、プライオリティパスが使えるラウンジ。
まぁ、コードシェアでラウンジも使えるってルールらしいけど、
ハワイアン航空の人がそれを知らんかったら意味ないよね。
コードシェア開始してから、既に半年以上経過してんだけど、
皆さんスムーズに利用できているのか疑問。
とにかくJALの上級会員なんですって説明するのも恥ずかったっす。
機内サービスの違い。
ハワイアン航空の空港スタッフの対応は、
日本、ホノルルとイマイチでしたが、
機内スタッフの対応は、思っていた以上に良かったです。
すっげニコニコでフレンドリー、陽気なハワイア~ンな感じ。
ただ、ハワイアン航空の機材は古いし、座席ピッチも狭いです。
機内食もJALに比べると非常に残念。
史上最強に不味いロコモコプレートでした。
→ハワイアン航空 羽田⇔ホノルル便(A330-200)搭乗レビュー。エコノミークラスとエクストラコンフォートの違い。
機内は寒く、毛布も1枚までというアナウンスも有りました。
満席だから、毛布の予備が無いんだって。
俺の斜め前の座席は、2席空いていたけどな。
到着空港での荷物受け取り時間の違い。
ハワイアン航空では、寄託手荷物が出てくるのが遅いです。
コードシェア便だから、手荷物優先扱いされないって事では有りません。
到着空港の荷物受け取り場所に行っても、まだ荷物が流れてないのだ。
JALだったら、既に並んでるよね。
ホノルルでも荷物が受け取りに約30分待ちましたが、
羽田でも荷物受け取りに約45分待つという。これでも早い方でした。
羽田では「荷物引き渡しまで約15分」という案内看板も出てました。
ハワイアン航空だけ出てました。なんでなーん?
おかげで荷物配送する時間も無くなってしまい、
スーツケースを持ったまま、終電近くの電車で帰るハメになったよ。
コードシェアでハワイアン航空を使う意味とは?
コードシェアって事で利用してみましたが、
シェアされる部分は、マイルとラウンジ利用くらい。
ラウンジ利用でもストレスを感じてしまったので・・・
ホントJAL会員は使わない方が良いですね。
これは、国内線ジェットスター便の時にも痛感してたっけな。
→ジェットスターJALコードシェア便の注意点。LCCのデメリット。
JALのコードシェアということで、
どうしてもJALと比較してしまうのですが、
JALで予約できるからこそ、
その悪さも目立ってしまうような気がしました。
ハワイアン航空は、ハワイに行く格安な航空会社。
ハワイアン航空単体で見れば、それほど悪い会社では無い。
機内スタッフも陽気で面白いし、
羽田直行便も有り、コナ直行便もありますからね。
→ハワイ直行便オススメ航空会社(飛行機)まとめ。エコノミークラスを乗り比べて気づいた違い。
ただ、JALマイルが貯まるからと言って、
JALコードシェアで利用するかと言われれば疑問。
JALマイルにこだわらず、
ハワイアン航空でマイルを貯めても良いわけですし、
だったら「サプライス」で予約した方が安い。
サプライスならクーポンも有るっていう。
→「Surprice!(サプライス)」のクーポンまとめ。クーポン利用時の注意点。
そもそも、ハワイ路線の航空会社は多くあるので、
ハワイアン航空じゃなくても良いわけですからね。
ANAならフライングホヌも有るし、
→ANA 成田⇔ホノルル便 フライングホヌ(A380)搭乗レビュー。エコノミークラスとプレミアムエコノミーの違い。
ANAユーザーなら、スターアライアンス系ユナイテッド航空も有る。
→ユナイテッド航空 国際線エコノミークラス搭乗レビュー。成田→ホノルル直行便。
ハワイ直行便は、スカイチームの大韓航空、デルタ、チャイナエアラインと格安であり、
スカイラウンジも多いですからね。
→日本でスカイチームラウンジが使える場所。デルタ航空ゴールドメダリオン会員での利用方法。
日本のスカイチームラウンジも悪くないし、
ホノルルは、スカイチームのデルタラウンジが一番好き。
→ホノルル空港(ハワイ)のスカイチームラウンジ。デルタ、チャイナ、KALラウンジを巡ってみた。
コードシェアで良くなるということは無い。
それだけ、JALやANAが優れているってことですね。
コメント
コメント一覧 (5件)
JALで帰国便をハワイアンのコードシェア便にしました。
安いのと最終日たっぷり楽しんで、羽田に22時というので、選びましたが、この記事で構える必要があることを理解しました!
(最初行きはコナの乗り継ぎ便も考えましたが、4時間のトランジットは無駄でしか無いので安いけどやめました)
とても面白い記事で楽しく読めてとても参考になりました。
(webでチェックインして、ターミナル1側で保安検査がポイントと理解しました!)
私は羽田着19:30の便でしたので、また事情が違うかもしれませんが、
ちょっと余裕をもって、空港には行った方が良いのは間違い無いかと。
まぁ、JALに比べれば劣りますが、海外の航空会社としては悪くないので・・・
いずれにせよ楽しんで。いってらっしゃいませぇ~!
ハワイアン航空だけ手荷物流れてくるのが遅いのは、手荷物を流す前に何かスキャンをしなきゃいけないかららしいですよ!どの空港でもそれをしなきゃいけないので、ハワイアンは荷物流れてくるのに時間がかかるらしいです。
ホノルルに限らず、どの空港でも遅いんですね・・・
たまたま遅いのが重なっただけかな・・・とも思ったのですが、
やっぱり遅い理由が有ったのですね!
貴重な情報ありがとうございます!
JALのコナ便がなくなりJALホノルル経由で行きましたが、ホノルルでのイミグレーションと乗り換えの混雑がひどかったので、ハワイアンの直行便に変えました。JALステイタスの特典は使えませんが、航空券は燃料サーチャージ分が安くJALマイルも加算されるので、今後もハワイアンを利用するつもりです。
但し、ハワイアンの難点はコールセンターとの電話がほとんど繋がらないので、メールだけでやり取りしなければならない点です。コナ空港ではフライトの変更手続きができないので、緊急対応が至難であることは覚悟した方がいいですね。