海外旅行保険の中で、重要なのは治療費と携行品損害費用と言われますが、
なんだかんだで利用頻度が高いのが、航空機遅延保険となります。
→海外旅行保険の選び方と重要なポイント。クレジットカードの付帯保険だけで十分な理由。
海外の航空会社やLCCは、機材トラブルも多いですし、
自然災害での遅延トラブルも多い。日本は台風国家でもある。
保険のポイントを抑えておけば、トラブった時に保険も最大限活用できますし、
遅延で食べ放題&飲み放題とか・・・意外と悪くない。
ただ、保険ということで証拠書類も多々必要であり、面倒な手続きも有りました。
申請して気づいた点も多かったので、ここにその記録をまとめておきます。
出航遅延・欠航の補償範囲
クレジットカードに付帯する航空機遅延保険は、
「乗継遅延」「出航遅延」「手荷物遅延・紛失」の3パターンに分類され、
私がよく遭遇するのが「出航遅延」のトラブル。
航空機遅延保険の補償の範囲
- 出航遅延・欠航・搭乗不能:食事代
- 乗継遅延:食事代、宿泊費
- 手荷物遅延・紛失:衣料購入費、生活必需品購入費
「出航遅延・欠航・搭乗不能費用」は、
4時間以上の遅延が発生した場合に適応となり、
その補償範囲は、多くのクレジットカードで食事代のみとなってるのです。
出航地において代替便が利用可能となるまでの間に被保険者が実際に負担した食事代
保険金をお支払いする主なケースとお支払いする保険金|クレジットカードの三井住友VISAカード
※ホテルなどの客室料はお支払いの対象となりません。
出航遅延の補償範囲
- 4時間以上の出航遅延時に利用可能
- カード会員本人のみ対象
- 食事代のみ ※実費負担分のみ
- 旅行サービスのキャンセル料は対象外
- レシート or 領収書の原本が必要
- 航空会社発行の遅延証明書が必要
ただ、一部例外のカードも有り、
例えば、補償が手厚いカードとして有名なのが、セゾンのアメックスカード。
ゴールドとプラチナカードでは、食事代だけでなく、
宿泊費、交通費、国際電話等通信費、旅行サービスの取消料、違約料までも補償の範囲となってます。
①1回の出発遅延、欠航もしくは運休または搭乗不能について、
宿泊費と食事代、交通費および国際電話等通信費の実費を3万円限度としてお支払いします。
ただし、被保険者が払戻しを受けた金額、被保険者が負担することを予定していた金額、
または、②により支払われるべき金額はこの費用の額から控除します。②旅行サービスについて、取消料、違約料、旅行業務取扱料その他の名目において
旅行サービス提供・手配機関との契約上払戻しを受けられない費用またはこれから支払うことを要する費用をお支払いします。(注)これらの費用は社会通念上妥当な費用であり、かつ、保険事故と同等のその他の事故に対して通常負担する費用相当額とします。
amex_gold.pdf
出航遅延の補償範囲 :セゾンアメックス(ゴールド)
- 海外の航空機遅延保険が利用付帯
- 食事代だけでなく、宿泊料、交通費、国際電話料金等通信費も対象
- 旅行サービスのキャンセル料も対象
- 上限金額は3万円まで
- 家族特約付き、家族も3万円まで補償
他社と保険適応条件(4時間以上の遅延)は変わりませんが、
食事代以外にも、ホテル代、移動費用、国際電話料も対象であり、
2017年10月からは、ホテルやツアーのキャンセル費用も対象となりました。
旅行サービスについて、取消料、違約料、旅行業務取扱料その他の名目において、旅行サービス提供・手配機関との契約上払戻しを受けられない費用またはこれから支払うことを要する費用
まぁ、あくまで例外的な話であり、基本的には食事代のみの補償だと思っておいが方が良い。
私が所持するカードを一通り調べましたが・・・ほぼ食事代のみの補償となっています。
→航空便遅延保険が付帯するクレジットカードの違い。補償範囲と補償金額の比較。
出航遅延・欠航の補償範囲
補償金額 | 補償範囲 | |
---|---|---|
セゾンゴールドアメックス | 3万円 | 宿泊費、食事代、交通費、国際電話料等通信料 旅行サービスの取消料、違約料 |
セゾンプラチナアメックス | 3万円 | 宿泊費、食事代、交通費、国際電話料等通信料 旅行サービスの取消料、違約料 |
セゾンプラチナビジネスアメックス | 3万円 | 宿泊費、食事代、交通費、国際電話料等通信料 旅行サービスの取消料、違約料 |
エポスカードプラチナ | 2万円 | 宿泊費、食事代、交通費、通信費 等 |
JCBゴールドカード | 2万円 | 食事代 |
JCBプラチナ | 2万円 | 食事代 |
三井住友プラチナ | 2万円 | 食事代 |
三菱UFJゴールドプレステージ | 1万円 | 食事代 |
三菱UFJプラチナアメックス | 1万円 | 食事代 |
アメックスゴールドカード | 2万円 | 食事代 |
アメックスプラチナカード | 3万円 | 食事代 |
ラグジュアリーカード | 2万円 | 食事代 |
ダイナースクラブプレミアムカード | 5000円〜3万円 | 宿泊費3万円、食事代5000円、 交通費旅行サービスの取消料1万円 いずれか高い金額 |
dカード GOLD | 5000円〜3万円 | 宿泊費3万円、食事代5000円、 交通費&旅行サービスの取消料1万円、 いずれか高い金額 |
航空機遅延保険の勘違いしやすいポイントとして、
保険適応で補償金額2~3万円が、そのまま貰えるわけでは有りません。
実際に支払った金額を補償してくれるという内容です。
航空便遅延保険は、飛行機の遅延後にお金を使わなければ全く意味が無い保険。
遅延確定したら、なるべくお金を使った方が得した気分になれるというわけ。
というわけで、実際にやってみました。
食事代が意味するもの
今回の遅延は、当日中の遅延なのでホテル代は関係無し。
移動費用も、航空会社負担なので関係無し。
となると請求できそうなのは、食事代のみとなるわけです。
実際に、どこまでの範囲が食事代として請求できるのか?
お高い料理を食べても大丈夫なのか?
利用回数に制限はあるのか?事前に確認してみました。
結果・・・保険の上限金額までなら、
レストランやカフェでの飲食代は、全て対象となるとのこと。
注文するメニュー内容も関係なく、お酒の注文も問題無し。
1店舗だけでなく、複数の店舗で利用して問題無いとのことでした。
あくまで「飲食代」のみ補償なので、空港ラウンジ等の利用は微妙であり、
最終的には、書類を確認してからの担当部署判断になるとの事でした。
「高い食べ物を食べた方が得ですよね?」の質問には、
さすがに苦笑いでしたが、飲食代なら補償されると可能性は高いとのこと。
一応、規約も確認してみると「社会通念上妥当な費用」と記載されてました。
これらの費用は社会通念上妥当な費用であり、
かつ、保険事故と同等のその他の事故に対して通常負担する費用当同額とします。
食事代の範囲を検証する
食事代なら補償してくれるとのことでしたが、
ホントに全額補償してくれるのか?
たまたま?マレーシア航空の大幅遅延に遭遇してしまったので、
実際に、高級レストランをハシゴして検証してみました。
まず遅延決定で、スタバでコーヒーを飲みつつ一人作戦会議。
この時点では、保険会社に連絡する準備として、
コーヒーを頼むつもりが・・・つい値段につられフラペチーノへ。
最大サイズ「ベンティ」のフラペチーノと、前菜となるビスケットを注文。
ベンティサイズのフラペチーノとか初めて頼んだけど、ヤバイ。
頭キンキンになりながら、温かいビスケットを頂く。アホになりそう。
フラペチーノのゴクゴクしながら、保険会社に電話をすること数十分。
どーやら保険適当になりそうだということで、
近くにあったうどん屋で、朝食がてらウナーギ。
成田といえば鰻。成田のウナギなのかは知りませんが国産です。
数年ぶりの国産ウナギ。今では超高価食材ですからね。フッワフワ。
うな丼くらいでは満たされない私は、約30分後にブランチ。
成田空港で評価の高い「寿司田」でっす。
回らない寿司屋なんて・・・何年ぶりだ?
一番高い盛り合わせと、単品握りで大トロ、中トロ、うにを追加。
一貫740円って・・・旨すぎて痛風なりそう。
結局、私が乗る予定のマレーシア航空は欠便となり、
ANA便への振替で、羽田からの出発となったので・・・ストレスで食欲も増進。
羽田空港へ移動して焼き肉を頂く。名前から旨そうなチャンピオンっす。
人生はじめての一人焼肉。
とりあえず、「上」の付く盛り合わせを一通り。ライスは無し。
さすがチャンピオン。どれもこれも私の中でチャンピオンでした。謎
特にホルモンは、概念が変わる味&食感。いつも食べてる焼き肉とは別物。
その代りお値段も高く、一人で1万円オーバー。
さすがの私も、もぅお腹一杯。満足まんぞうです。
4店舗ハシゴして、合計2万円オーバー。
半日で4店舗・・・ちょっとクレイジーな食べっぷり。
結果、ダメ元で全額申請してみましたが・・・
全て保険適応となりました。うぇーい。
ちなみに、成田空港よりも、羽田空港の方が良さそうな店が多く、
羽田の江戸小路は、評価も値段も高い店が多い。最初から羽田で選べば良かったわ。
意外と食事だけで、1日で3万円食べるって難しいと感じました。
私は遠慮したけど、上限目指すならアルコールですね。
まぁ、無理して食べても美味しく無いし、体壊すだけだから。
「社会通念上妥当な費用」という前提が有ることも忘れずに。
もちろん、保険の悪用は厳禁ですよ。
航空機遅延保険申請手続きの流れ
保険会社に連絡:確認された内容
事故が発生したら、クレジットカード会社ではなく、
カード保険を取り扱っている保険会社に直接連絡します。
保険会社の連絡先は、クレジットカードの冊子にも書いてありますが、
分からない場合は、カード裏面のコールセンターに聞けば教えてくれます。
私が利用した「セゾンカード」の引受保険会社は、
損保ジャパン(損害保険ジャパン日本興亜株式会社)だったので、
損保ジャパン事故受付デスクへ連絡して、
口頭で所持するクレジットカードの確認という手続きとなりました。
私は、遅延直後にも保険会社へ電話したのですが、
実際、手続きとなる電話連絡をしたのは、遅延から約1週間後。
帰国後に必要書類が揃った時点で、再度連絡しました。
電話で確認された内
- カードの本人確認:生年月日(西暦)、名前(漢字)
- 遅延した航空便情報:国内 or 海外、航空会社
- 予定のスケジュール:便名、出発地、出発時刻、到着時刻
- 実際のスケジュール:便名、出発地、出発時刻、到着時刻
- 遅延を把握したタイミング:いつ遅延を知ったのか?
- 電話番号:日中の連絡先
電話では、上記の内容を聞かれましたが・・・
フライトスケジュールの時刻等、あやふやだったものは、
だいたいの時刻でも構わないと言われました。
まぁ、あとで書類にて具体的な内容は記載するので、
とりあえず、口頭確認といったところでしょうか?
最後に、カード会社からの確認や、
追加書類が必要な場合は連絡するとのことで、
連絡先の電話番号も聞かれました。
電話で保険手続き申請後、カード会社で付帯保険の有効性の確認となり、
その後、約1~2週間で必要書類を送付するとのことでした。
申請書類の送付:必要書類と記載内容
電話後1週間を経たずして、保険申請に必要な書類が送られて来ました。
電話してから、4日後には到着していたかと。
保険申請ということで、同封書類も多く。
記載項目も多かったです。
書類に記載した内容
- 予定便時刻:日時、時刻、便名
- 代替便時刻:日時、時刻、便名
- 利用金額:日付、金額、領収書の有無、内容
- 記入日
- カード名
- 旅行期間:日本出国日、帰国日
- 電話番号
- メールアドレス
- 請求権利者情報:住所、氏名、生年月日、性別、押印
- 他海外旅行保険の契約情報:カード会社、カード番号、請求の有無
- 保険金支払先の金融期間情報:銀行の口座番号
他海外旅行保険の契約状況を記載する欄が有り、
他クレジットカードで、海外旅行保険が適応となる場合は、
保険料の合算請求も、保険会社の方で手続きしてくれるとのこと。
・・・まぁ、今回は一つのカードで十分収まりましたけど。
緑色の書類「海外旅行保険金請求書 兼医療紹介同意書 兼個人情報の取扱に関する同意書」は、
海外旅行保険全般に使う書類となっているようで、
航空機遅延保険とは関係ない項目も多かったし、関係ない項目は空欄でOKでした。
書類記入が終えたら、必要書類を添付して返送。
遅延の証拠となる書類も、一通り必要です。
航空機遅延保険請求に必要な書類
- 保険金請求書(記入して返送 ※要 押印)
- 費用負担の領収書原本(レシート等)
- 航空会社発行の遅延証明書
- 当初の旅行行程、代替便が確認できる書類(eチケットコピー、搭乗券半券)
- 通信費請求の場合:支払明細、通話明細
- サービスキャンセル費用請求の場合:利用予定日、費用確認できる書類
航空会社発行の遅延証明書が、意外と難易度が高いんじゃないかと。
私の場合は、マレーシア航空ということで、遅延証明書を貰うのも一苦労。
オンライン請求だと英語対応って話だったので、
帰国時にチェックインカウンターへ行きましたが・・・
30分ほど待たされた挙げ句、違う便の遅延証明書を渡され、
結局無いとのことで、後日メール添付で送って貰いました。
よって、遅延証明書は自分で印刷したもの・・・コピーで大丈夫でした。
審査結果のTEL:振り込み返金
書類を返送したのが、書類到着の翌日。
書類返送した翌々日の夕方に、損保ジャパンの担当の方よりTEL有り。
審査の結果、全額返金対象と言われ、
返金は、約1週間ほどで指定口座へ振り込みとなりました。
申請手続き開始してから数えても、
約2~3週間ほどで返金と、意外と早かったです。
後日郵送にて、支払い明細も届きました。
航空便遅延保険を利用して気づいた注意点
実費負担分のみ請求可能
上記の金額は、実際に費用が発生した場合のみ請求できる金額となります。
遅延トラブル遭遇後に、お金を使わなければ保険も使えないということです。
基本的に食事代ということで、
レストランだけで2~3万も食事するか?ってこと。
実際のところ、航空機が大幅に遅延した場合って、
航空会社からのお詫びとして、食事クーポンやホテル客室が提供される場合も多い。
JALとかANAとか、サービスの優れている航空会社ほど何らかのサポートも有るわけで、
となると航空便遅延保険の出番は無くなるのです。
よって、主に使うことになるのはLCCとか、海外の格安航空会社となるかなと。
もちろん、食事クーポンで負担した分は、保険会社には請求できないので、
食事クーポンでは足らなかった金額のみ、保険会社へ請求できる。
もぅ飲みまくるしか無いわけです。
補償金額は複数カードで合算可能
海外旅行保険は、重複して契約していた場合に、
保険の補償金額は合算することが可能。
これは、航空機遅延保険の場合も同じでした。
例えば、セゾンゴールドアメックスカードと、
三井住友ゴールドカードを所持して遅延トラブル(4時間以上)に巻き込まれた場合、
セゾンゴールドアメックスカードで3万円、
JCBゴールドカードで2万円、
合計5万円の補償が受けられるってわけ。
セゾンゴールドアメックスカードの場合は、
ホテル代や交通費も補償対象となるので、
他社カードでは、補えなかった代金も請求できたりもする。
実際の保険申請の手続きはというと、
カード毎で手続きが必要というわけではなく、
保険会社から保険会社へ連絡して、全部まとめてやってくれます。
差額分も、勝手に手続きをしてくれるってよ。
他社クレジットカード払いも補償される
保険で請求できる金額は、実費精算ということで、
保険付帯のクレジットカードで決済する必要が有ると思ってましたが、
現地での支払いに、保険付帯のクレジットカードを使う必要はありません。
領収書 or レシートさえあれば、
現金支払もOK、他社クレジットカード支払いでも問題無いのです。
考えてみたら、クレジットカードが使えない店舗も有るし、
JCBやアメックスが使えない店舗も多いわけですからね。
自動付帯のクレジットカードなら、クレジットカードを全く使う必要も無いのです。
保険代金の精算も、保険会社から指定口座への振り込みでの返金となる。
クレジットカード請求から相殺されるようなこともないのです。
航空機遅延保険が自動付帯のクレジットカードも同様。
航空券の支払いにもクレジットカードを使う必要もないわけで、
ホント持ってるだけで保険適応にしてくれます。
到着時間は関係無い
航空機遅延保険で、一番利用頻度が高いと思われるのが遅延トラブル。
4時間以上の遅延で、保険適応となるとのことですが、
これは出発時刻の遅延であって、現地への到着時刻は関係有りません。
私は先日、成田からクアラルンプール経由のシドニー行きが欠便となり。
10時間遅れで、羽田からシドニーへの直行便に振替なったのですが、
結局の所、経由便ではなく直行便となった為、
結果的に、目的地シドニーには予定よりも2時間早く到着してしまったのです。
遅延→代替便で、予定よりも早く着いてしまうというミラクル。
ただ、保険適応は出発時に4時間以上遅れが条件なわけで、
到着時刻は関係無く、食事代が補償されました。
ちなみに、4時間ピッタリはOKですが、3時間59分では駄目です。
被保険者はカード会員のみ
2~3万円の食事代とありますが、
基本的に保険適応となる被保険者は、カードを所有する本会員のみとなります。
家族旅行で遅延トラブルに遭遇した場合でも、一人分の食事代しか保険適応とならないわけです。
この辺は、どうやって判断するのか?教えてはくれませんでしたけど。
家族特約付きのクレジットカードなら話は別ですが、
航空便遅延保険に家族特約まで付いているカードは、非常に限られるのでした。
航空機遅延保険の家族特約の有無
家族特約 | |
---|---|
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード | 利用付帯(海外) |
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード | 利用付帯(海外) |
JCBゴールド | なし |
JCBプラチナ | なし |
三井住友カードゴールド | なし |
三井住友カードプラチナ | なし |
エポスプラチナカード | 自動付帯(海外)、利用付帯(国内) |
三菱UFJカードゴールドプレステージアメックス | なし |
三菱UFJカードプラチナアメックス | なし |
アメックスゴールド | なし |
アメックスプラチナ | 利用付帯(海外) |
ダイナースクラブプレミアカード | なし |
ラグジュアリーカード | 自動付帯(海外) |
dカード GOLD | 自動付帯(海外) |
海外旅行傷害保険に家族特約が付いているカードでも、
航空便遅延保険は家族特約対象外カードは多い。
家族カードが発行できるなら、家族カードを発行しておくべき。
家族カードは、本会員と同等の保険が適応となっていることが多いですからね。
例えば、アメックスプラチナカードの家族特約は利用付帯となってますが、
アメックスプラチナカードは、家族カードを4枚まで無料発行できるので、
家族カード会員として、航空機遅延保険を有効にしておく方がベター。
ただ、家族カードは18歳以上でなければ発行できないので、
家族特約が有るに越したことはないですけどね。
キャンセル費用は補償対象外
飛行機遅延となると、一番困るのが全てのスケジュールがずれ込む事。
私も先日、10時間遅延に遭遇したばかりですが・・・
大規模遅延で発生するのが、直前キャンセルのキャンセル料。
滞在予定のホテルもキャンセル、参加予定のツアーもキャンセルとなり、
海外WiFi等のレンタル料も無駄になったりするわけです。
こういった費用は、航空会社は一切負担してくれませんし、
航空機遅延保険でも補償対象外となります。
ちなみに、事情が事情なので、
直前キャンセルでも、キャンセル料を無料としてくれる可能性は有ります。
ホテルのキャンセル費用は、ホテルに相談することでなんとかなることも・・・
とりあえず、宿泊できないのが確定した場合は、
なるべく早くホテルに連絡することをオススメします。
大規模災害による遅延は対象外
天候の悪化、台風等、自然災害による遅延トラブルの場合、
基本的には保険適応となるのですが、
地震や津波という、大規模な災害の場合は、保険対象外となる場合が有ります。
保険契約者・被保険者・保険金受取人の故意・重過失・法令違反による事故
地震・噴火・津波による事故
戦争・暴動など変乱、放射線照射、放射能汚染、原子力核反応による事故
これらの理由に伴い生じた事故または秩序の混乱に基づき生じた事故
秩序の混乱に伴い生じた事故・・・
こればっかりは仕方ないとは思うんですが、判断は難しい。
まぁ、災害トラブルに関わらず、とりあえず遅延が発生した場合は、
保険会社に確認するのが確実です。
事故受付デスクは、フリーダイヤルで通話料も無料だし、
保険の補償範囲も確認しておけば、安心してお金も使えます。
電話した時の受付記録も保存しておいてくれますから。
保険請求期限は事故発生後30日以内
海外で遅延トラブルに遭遇した場合、
いつまでに保険申請をすれば良いのか?という話。
この点、保険会社に確認したところ、
事故手続きは、旅行後で構わないと言われました。
後から気づいて、費用を負担していれば申請できるってことです。
いつまで申請しないと駄目ですか?も伺いましたが、
「3年間有効なので、ゆっくりで大丈夫です」って仰って頂けました。
※セゾンゴールドアメックスカードで保険申請した時に言われました。
実際のところ、海外で事故直後はバタバタとしており、
保険会社に連絡しないままトラブルを終えることも多い。
海外からは、保険会社に電話できないことも多く、
事故に関わる書類が揃わないと保険請求もできない。
結局のところ、保険申請は帰国後じゃないとできませんから。
ただ、調べてみたところ、事故後30日以内と明記されている保険が多いので、
旅行後に、なるべく早く手続きするに越した事は無いです。
あくまで保険法(法律)での請求期限は3年間有効だということ。
第95条(消滅時効)
保険給付を請求する権利、保険料の返還を請求する権利及び第63条又は第92条に規定する保険料積立金の払戻しを請求する権利は、これらを行使することができる時から3年間行使しないときは、時効によって消滅する。
時間が経つにつれ、証拠書類の用意が難しくもなりますし、
あまり時間が経ってから申請すれば怪しまれても仕方がない。
保険調査で問題なければ・・・ってことを忘れずに。
外貨支払は為替差損益が生じる
保険で補償される金額は、使った金額を証明して後から振り込みとなります。
一旦建て替える必要が有るわけで、
海外で食費なりホテル代なりを、外貨で支払った場合は、
実際に使った払った金額との差額が発生します。
保険で支払われる金額は、日本円直近レート換算となる。
外貨で払った場合は、為替レートの変動により、微妙に差額が出てしまうわけ。
外貨現金で支払った場合、一旦両替しているわけで、空港両替レートも非常に悪い。
多くのパターンで為替手数料で損してしまいます。
両替手数料までは負担してくれないってことですね。
航空便遅延保険の注意点まとめ
航空機遅延保険って、あくまで保険なんで、
保険申請手続きは、まぁまぁ面倒。
慣れてないと結構めんどくさいので、使うからにはしっかりと活用して。
遅延のストレスくらいは発散させて頂きましょう。
レストランでの飲食代は基本的に全てOK、お酒も飲み放題でっす。
私も一人で、ウナギ、寿司、焼き肉・・・と食事を堪能させて頂きましたから。
私は、そこまで飛行機に乗ることは多くは無いと思うのですが・・・
飛行機の遅延ってのは、割と遭遇しています。
特に海外航空会社や、LCCは遅延率も高く、遅延時の対応もイマイチ。
ジェットスターの対応も最悪でしたから。
→ジェットスター欠航に伴う費用の補償範囲。請求方法と返金までの流れ。
航空会社にとって、我々搭乗者を現地に届ければオッケーで有り、
金銭的補償は、何もしてくれませんからね。
ホテルやツアーのキャンセル料、レンタル延滞料・・・航空会社は関係無し。
やっすい飛行機に乗る貧乏トラベラーほど、
欠かせないのが航空機遅延保険ってところでしょう。
ノープランの一人旅なら、むしろラッキー。
クレジットカードの年会費だけで、高級料理も堪能できる。
航空機遅延保険付帯のクレジットカードはコスパ高いです。
→航空便遅延保険が付帯するクレジットカードの違い。補償範囲と補償金額の比較。
特に、年会費11,000円のJCBゴールドカードは、
他社プラチナカードよりも海外旅行保険が付いており、家族特約まで付いている。
海外旅行保険全般で、他社カードを圧倒する内容になってます。
→海外旅行保険が自動付帯!オススメのクレジットカードまとめ。
海外旅行保険で、一番利用頻度の高い保険は「携行品損害保険」。
こちらは自分の過失による破損トラブルにも保険が効きます。
スマホやカメラの落下も保険対象であり、修理見積りだけで保険金も支払われます。
面倒で使わない、もしくは知らずに使わないって人、非常にもったいない。
ちょっとした手間で約7.5万円も支払われましたから。
→クレジットカード付帯の携行品損害補償(海外旅行保険)を利用して気づいた注意点。
スマホとかカメラとか、落としがちな人は必須です。
旅行トラブルでの冷や冷や感、どーしようも無い感。
保険金が貰えるだけで、少しは気も収まりますから。
海外旅行保険の補償額は、複数カードで合算できるので・・・
保険について知っておけば、トラブル時にも上手く活用できるし、
無駄に保険料も払う必要も無くなるというわけなのでした。
→海外旅行保険の選び方と重要なポイント。クレジットカードの付帯保険だけで十分な理由。
海外旅行保険というパッケージ商品、別に加入する必要がありますか?
既に所持しているクレジットカードの付帯保険と同じ内容では無いですか?
今一度ご確認を。
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