FOP修行で、マレーシア航空を利用しようとしたところ、
まさかの10時間遅延。
飛行機遅延トラブルでゲンナリしてましたが、
クレジットカード付帯の保険が効くんじゃないのか?
というわけで、航空機遅延保険の出番です。
実際、航空機遅延保険を使ってみたところ、
美味しい食事は頂けたのですが・・・
保険ということで証拠書類も多々必要であり、面倒な手続きも有りました。
申請して気づいた点も多かったので、ここにまとめておきます。
もくじ
出航遅延・欠航の補償範囲は「食事代」のみ
クレジットカードに付帯する航空機遅延保険は、
「乗継遅延」「出航遅延」「手荷物遅延・紛失」の3パターンに分類され、
今回私が遭遇したのが「出航遅延」のトラブル。
航空機遅延保険の補償の範囲
- 出航遅延・欠航・搭乗不能:食事代
- 乗継遅延:食事代、宿泊費
- 手荷物遅延・紛失:衣料購入費、生活必需品購入費
「出航遅延・欠航・搭乗不能費用」は、
4時間以上の遅延が発生した場合に適応となり、
その補償範囲は、多くのクレジットカードで食事代のみとなっていました。
一般的な航空機遅延保険(遅延)の補償範囲
- 4時間以上の出航遅延時に利用可能
- カード会員本人のみ対象
- 食事代のみ ※実費負担分のみ
- 旅行サービスのキャンセル料は対象外
- レシート or 領収書の原本が必要
- 航空会社発行の遅延証明書が必要
ただ、クレジットカードにより航空機遅延保険の内容は違うので、
まず、飛行機遅延が確定した時点で、
所持するカード会社、対応する保険会社に確認することをオススメします。
例えば、補償が手厚いカードとして有名なのが、セゾンのアメックスカード。
私が利用したのも「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」の保険となります。
※以下、セゾンゴールドアメックスとして記載
セゾンゴールドアメックス航空便遅延保険
- 海外の航空機遅延保険が自動付帯
- 食事代だけでなく、宿泊料、交通費、国際電話料金等通信費も対象
- 旅行サービスのキャンセル料も対象
- 上限金額は3万円まで
- 家族特約付き、家族も3万円まで補償
他社と保険適応条件(4時間以上の遅延)は変わりませんが、
食事代以外にも、ホテル代、移動費用、国際電話料も対象であり、
2017年10月からは、ホテルやツアーのキャンセル費用も対象となりました。
旅行サービスについて、取消料、違約料、旅行業務取扱料その他の名目において、旅行サービス提供・手配機関との契約上払戻しを受けられない費用またはこれから支払うことを要する費用
しかも、上限金額は、他社より1万円も多い最大3万円まで。
また、セゾンゴールドアメックスの航空機遅延保険には、
家族特約が付いているので、
本会員だけでなく家族も3万円の補償対象。
更に、自動付帯なので、クレジットカードも一切利用する必要がありませんでした。
カードを持っているだけで、
本人のみならず家族まで保険適応となってます。
航空機遅延保険の勘違いしやすいポイントとして、
保険適応で補償金額2~3万円が、そのまま貰えるわけでは有りません。
最大2~3万円分まで、実際に支払った金額を補償してくれるという内容です。
飛行機の遅延後に、お金を払ってサービスを利用しなければ、
なんにも意味が無い保険・・・・
というわけで、遅延確定したら、
なるべくお金を使った方が、得した気分になれるというわけですね。
食事代は、どこまでが食事代なのか?
私が利用するセゾンゴールドアメックスの場合、
ホテル代や交通費も請求できるとのことでしたが、
今回の遅延は、当日中の遅延なので、ホテル代は関係無し。
移動費用も、航空会社負担なので関係無し。
となると請求できそうなのは、食事代のみとなったわけ。
一般的な航空機遅延保険と同じ範囲ですね。
実際に、どこまでの範囲が食事代として請求できるのか?
お高い料理を食べても大丈夫なのか?
利用回数に制限はあるのか?事前に確認してみました。
結果・・・
保険の上限金額までなら、
レストランやカフェでの飲食代は、全て対象となるとのこと。
注文するメニュー内容も関係なく、お酒の注文も問題無し。
1店舗だけでなく、複数の店舗で利用して問題無いとのことでした。
あくまで「飲食代」のみ補償なので、空港ラウンジ等の利用は微妙であり、
最終的には、書類を確認してからの担当部署判断になるとの事でした。
「高い食べ物を食べた方が得ですよね?」の質問には、
さすがに苦笑いでしたが、飲食代なら補償されると可能性は高いとのこと。
一応、規約も確認してみると「社会通念上妥当な費用」と記載されてました。
これらの費用は社会通念上妥当な費用であり、かつ、
保険事故と同等のその他の事故に対して通常負担する費用当同額とします。
・・・というわけで、実際にやってみます。
本当に食事代が全額補償となるのか?4店舗で検証
食事代なら補償してくれるとのことでしたが、
ホントに全額補償してくれるのか?
実際に、高級レストランをハシゴして検証してみました。
まず遅延決定で、スタバでコーヒーを飲みつつ一人作戦会議。
この時点では、保険会社に連絡する準備として、
コーヒーを頼むつもりが・・・つい値段につられフラペチーノへ。
最大サイズ「ベンティ」のフラペチーノと、前菜となるビスケットを注文。
ベンティサイズのフラペチーノとか初めて頼んだけど、ヤバイ。
頭キンキンになりながら、温かいビスケットを頂く。アホになりそう。
フラペチーノのゴクゴクしながら、保険会社に電話をすること数十分。
どーやら保険適当になりそうだということで、
近くにあったうどん屋で、朝食がてらウナーギ。
成田といえば鰻。成田のウナギなのかは知りませんが国産です。
数年ぶりの国産ウナギ。今では超高価食材ですからね。フッワフワ。
うな丼くらいでは満たされない私は、約30分後にブランチ。
成田空港で評価の高い「寿司田」でっす。
回らない寿司屋なんて・・・何年ぶりだ?
一番高い盛り合わせと、単品握りで大トロ、中トロ、うにを追加。
一貫740円って・・・旨すぎて痛風なりそう。
結局、私が乗る予定のマレーシア航空は欠便となり、
ANA便への振替で、羽田からの出発となったので・・・ストレスで食欲も増進。
羽田空港へ移動して焼き肉を頂く。名前から旨そうなチャンピオンっす。
人生はじめての一人焼肉。
とりあえず、「上」の付く盛り合わせを一通り。ライスは無し。
さすがチャンピオン。どれもこれも私の中でチャンピオンでした。謎
特にホルモンは、概念が変わる味&食感。いつも食べてる焼き肉とは別物。
その代りお値段も高く、一人で1万円オーバー。
さすがの私も、もぅお腹一杯。満足まんぞうです。
4店舗ハシゴして、合計2万円オーバー。
半日で4店舗・・・ちょっとクレイジーな食べっぷり。
結果、ダメ元で全額申請してみましたが・・・
全て保険適応となりました。うぇーい。
ちなみに、成田空港よりも、羽田空港の方が良さそうな店が多く、
羽田の江戸小路は、評価も値段も高い店が多い。最初から羽田で選べば良かったわ。
意外と食事だけで、1日で3万円食べるって難しいと感じました。
私は遠慮したけど、上限目指すならアルコールですね。
まぁ、無理して食べても美味しく無いし、体壊すだけだから。
「社会通念上妥当な費用」という前提が有ることも忘れずに。
もちろん、保険の悪用は厳禁ですよ。
航空機遅延保険申請手続きの流れ
保険会社に連絡。確認された内容。
事故が発生したら、クレジットカード会社ではなく、
カード保険を取り扱っている保険会社に直接連絡します。
保険会社の連絡先は、クレジットカードの冊子にも書いてありますが、
分からない場合は、カード裏面のコールセンターに聞けば教えてくれます。
私が利用した「セゾンカード」の引受保険会社は、
損保ジャパン(損害保険ジャパン日本興亜株式会社)だったので、
損保ジャパン事故受付デスクへ連絡して、
口頭で所持するクレジットカードの確認という手続きとなりました。
私は、遅延直後にも保険会社へ電話したのですが、
実際、手続きとなる電話連絡をしたのは、遅延から約1週間後。
帰国後に必要書類が揃った時点で、再度連絡しました。
電話で確認された内容
- カードの本人確認:生年月日(西暦)、名前(漢字)
- 遅延した航空便情報:国内 or 海外、航空会社
- 予定のスケジュール:便名、出発地、出発時刻、到着時刻
- 実際のスケジュール:便名、出発地、出発時刻、到着時刻
- 遅延を把握したタイミング:いつ遅延を知ったのか?
- 電話番号:日中の連絡先
電話では、上記の内容を聞かれましたが・・・
フライトスケジュールの時刻等、あやふやだったものは、
だいたいの時刻でも構わないと言われました。
まぁ、あとで書類にて具体的な内容は記載するので、
とりあえず、口頭確認といったところでしょうか?
最後に、カード会社からの確認や、
追加書類が必要な場合は連絡するとのことで、
連絡先の電話番号も聞かれました。
電話で保険手続き申請後、
カード会社で付帯保険の有効性の確認となり、
その後、約1~2週間で必要書類を送付するとのことでした。
申請書類の送付。必要書類と記載内容。
電話後1週間を経たずして、保険申請に必要な書類が送られて来ました。
電話してから、4日後には到着していたかと。
保険申請ということで、同封書類も多く。
記載項目も多かったです。
書類に記載した内容
- 予定便時刻:日時、時刻、便名
- 代替便時刻:日時、時刻、便名
- 利用金額:日付、金額、領収書の有無、内容
- 記入日
- カード名
- 旅行期間:日本出国日、帰国日
- 電話番号
- メールアドレス
- 請求権利者情報:住所、氏名、生年月日、性別、押印
- 他海外旅行保険の契約情報:カード会社、カード番号、請求の有無
- 保険金支払先の金融期間情報:銀行の口座番号
他海外旅行保険の契約状況を記載する欄が有り、
他クレジットカードで、海外旅行保険が適応となる場合は、
保険料の合算請求も、保険会社の方で手続きしてくれるとのこと。
・・・まぁ、今回は一つのカードで十分収まりましたけど。
緑色の書類「海外旅行保険金請求書 兼医療紹介同意書 兼個人情報の取扱に関する同意書」は、
海外旅行保険全般に使う書類となっているようで、
航空機遅延保険とは関係ない項目も多かったし、関係ない項目は空欄でOKでした。
書類記入が終えたら、必要書類を添付して返送。
遅延の証拠となる書類も、一通り必要です。
航空機遅延保険請求に必要な書類
- 保険金請求書(記入して返送 ※要 押印)
- 費用負担の領収書原本(レシート等)
- 航空会社発行の遅延証明書
- 当初の旅行行程、代替便が確認できる書類(eチケットコピー、搭乗券半券)
- 通信費請求の場合:支払明細、通話明細
- サービスキャンセル費用請求の場合:利用予定日、費用確認できる書類
航空会社発行の遅延証明書が、意外と難易度が高いんじゃないかと。
私の場合は、マレーシア航空ということで、遅延証明書を貰うのも一苦労。
オンライン請求だと英語対応って話だったので、
帰国時にチェックインカウンターへ行きましたが・・・
30分ほど待たされた挙げ句、違う便の遅延証明書を渡され、
結局無いとのことで、後日メール添付で送って貰いました。
よって、遅延証明書は自分で印刷したもの・・・コピーで大丈夫でした。
審査結果のTEL。指定口座への振り込み返金。
書類を返送したのが、書類到着の翌日。
書類返送した翌々日の夕方に、損保ジャパンの担当の方よりTEL有り。
審査の結果、全額返金対象と言われ、
返金は、約1週間ほどで指定口座へ振り込みとなりました。
申請手続き開始してから数えても、
約2~3週間ほどで返金と、意外と早かったです。
後日郵送にて、支払い明細も届きました。
航空便遅延保険を利用してみた感想まとめ。
私は、そこまで飛行機に乗ることは多くは無いと思うのですが・・・
飛行機の遅延ってのは、割と遭遇しています。
特に海外航空会社や、LCCは遅延率も高く、
遅延時の対応もイマイチ。
ジェットスターの対応も最悪でしたから。
→ジェットスター欠航に伴う費用の補償範囲。請求方法と返金までの流れ。
今回も、大幅遅延なのに、なんにも貰えませんでしたし、
貰える場合でも、微々たる金額の食事クーポンだけ。
マジで怒りの矛先をどこに向けたらよいのか!?
航空会社にとって、我々搭乗者を現地に届ければオッケーで有り、
金銭的補償は、何もしてくれませんからね。
ホテルやツアーのキャンセル料、レンタル延滞料・・・航空会社は関係無し。
やっすい飛行機に乗る貧乏トラベラーほど、
欠かせないのが航空機遅延保険ってところでしょう。
ノープランの一人旅なら、むしろラッキー。
クレジットカードの年会費だけで、高級料理も堪能できる。
航空機遅延保険付帯のクレジットカードはコスパ高いです。
私も航空機遅延保険付帯のカードは、複数所持していますが、
中でも「セゾンゴールド・アメリカン・ エキスプレス・カード」がダントツ最強でした。
年会費11,000円のゴールドカードで、
他社プラチナカードよりも優れた航空機遅延保険が付いており、
海外旅行保険全般で、他社カードを圧倒する内容になってます。
→海外旅行保険が自動付帯!オススメのクレジットカードまとめ。
保険を使うつもりなら、保険ルールは事前に知っておいた方が、
トラブル時にも上手く活用できます。
対応カードを所持しているなら、しっかりと把握しておきましょう。
→航空機遅延損害保険を使って気づいた注意点。事前に知っておくべきこと。
航空便遅延保険以上に使う可能性が高いのが「携行品損害保険」。
こちらは自分のミスで壊れた物でも保険金が支払われます。
→クレジットカード付帯の携行品損害補償(海外旅行保険)を利用して気づいた注意点。
スマホとかカメラとか、落としがちな人は必須です。
旅行トラブルでの冷や冷や感、どーしようも無い感。
保険金が貰えるだけで、少しは気も収まりますから。