「Priority Pass(プライオリティ・パス)」と同じ、
コリンソングループ提供のラウンジサービスで、
あまり馴染みのない、「LoungeKey(ラウンジ・キー)」。
私が所持しているOrico Card THE PLATINUMでも、
せっかく「ラウンジキー」が使えるからという事で、試しに使ってみました。
まぁ、プライオリティパスを利用しているなら、敢えて使う必要は無いかと。
基本的にはプライオリティパスに劣る・・・廉価版プライオリティパスです。
LoungeKey(ラウンジ・キー)の基本スペック
ラウンジキーは、プライオリティパスとは違い、
ラウンジキーだけ申し込む事は不可能。
あくまで、クレジットカードに付帯するラウンジ特典となっています。
日本のクレジットカードでは、
ミライノカード(旧 SBIカード)で初めて使えるようになりましたが、
その後、オリコプラチナ、ジャックスプラチナ、TRUST CLUB、JCB・・・と、
対象カードも増えています。
プライオリティパス(プレステージ会員)とは違い、
ラウンジ利用回数にも年6回の制限があり、同伴者も有料。
ラウンジ利用回数
- ミライノカード Travelers Gold:年6回無料、7回目より1回35米ドル
- Orico Card THE PLATINUM:年6回無料、7回目より1回35米ドル
- ジャックスカードプラチナ:年6回無料、7回目より1回35米ドル
- TRUST CLUB ワールドエリートカード:無料(回数制限無し)
- JCBゴールドカード:1回35米ドル
ラウンジ同伴者料金
- ミライノカード Travelers Gold:35米ドル
- Orico Card THE PLATINUM:35米ドル
- ジャックスカードプラチナ:35米ドル
- TRUST CLUB ワールドカード:1名まで無料 ※2名以上は27米ドル
- JCBゴールドカード:35米ドル
※2019年10月1日より、27米ドル→35米ドルに値上げとなりました。
そのラウンジ数も、プライオリティパスに比べて劣ります。
数だけで比べれば、ダイナースクラブカード以上、
プライオリティパス未満といったところ。
提携ラウンジ数
- プライオリティパス:世界1,300ヵ所以上の空港ラウンジサービス
- ダイナースクラブカード:世界600ヵ所以上の空港ラウンジサービス
- ラウンジキー:約1,100ヵ所の空港ラウンジサービス
ラウンジキーとプライオリティパスの違い
プライオリティパスと同じ、コリンソングループ提供のラウンジサービスという事で、
基本的なサービスは一緒です。
ただ、プライオリティパスとは微妙に使い方も違うから。
戸惑った点もまとめておきます。
ラウンジキーは、クレジットカード一体型
ラウンジキーは、ラウンジ特典が、クレジットカード機能として備わっているので、
プライオリティパスのように、別途ラウンジカードを所持する必要は有りません。
ラウンジキーなら、クレジットカードだけで済むので、
海外旅行でカード所持の手間が減るのは、地味にありがたいです。
クレジットカードだけを提示すれば良いわけ。
プライオリティパス特典が付帯するカードは多々ありますが、
あくまで、プライオリティパス(プレステージ会員)が無料で利用できる特典。
別途、プライオリティパスに申し込む必要が有り、
カードが届くまでは利用できなかったり、
プライオリティパスの有効期限もクレジットカードとは別、
毎年、更新手続きが必要だったりしますから。
ラウンジの使い方、「ラウンジキー」と申し出る
ラウンジキーで悩んだのが、ラウンジ利用の方法。
プライオリティパスなら、プライオリティパスを提出すれば済むんだけど、
ラウンジキーの場合は、クレジットカードを提出して、
「ラウンジキー」と申し出る必要が有る。
空港ラウンジご利用時に、ラウンジ係員にプログラム名「ラウンジ・キー」をお伝えになり、「Orico Card THE PLATINUM」と当日の搭乗券(または航空券)をご提示ください。
ラウンジでのご利用内容にお間違いないかお確かめのうえ、サインをして下さい。
ラウンジキーの場合は、クレジットカードにラウンジキーとは書いてないので、
ラウンジスタッフは、ラウンジキー対応のカードかどうかも分からないわけ。
プライオリティパスカードは、見た目からプライオリティパスだし、
ダイナースクラブカードも見た目からダイナースクラブだから、
異国の地で、カードを出すだけで伝わるのもラクなんだけどね。
実際、ラウンジキーっていう知名度が不安だったんだけど、
ラウンジによっては、受付にラウンジキーマークも有りました。
ダイナースクラブや、プライオリティパスと併せて表示されてたりもします。
ラウンジキーの使い方は、プライオリティパスと一緒。
受付でクレジットカード提示と同時に、搭乗券の提示も必要で、
受付の人が、カードスキャンして、出てきたレシートサインするという流れです。
→プライオリティパスの使い方と注意点。同伴者料金と子供料金について。
ラウンジキーは、デジタル会員証に未対応
ラウンジキーには、スマホアプリが有るのですが、
あくまでラウンジ検索のみのアプリ。デジタル会員証機能は有りません。
ラウンジ利用するには、クレジットカード提示が必須です。
プライオリティパスは、デジタル会員証機能が有り、
スマホアプリだけで、ラウンジ利用する事も可能となってます。便利です。
ただ、クレジットカード特典で発行できるプライオリティパスの場合、
デジタル会員証未対応となっているカードも多いです。
楽天プレミアムカードやMUFGプラチナは、
プライオリティパスのデジタル会員証には、未対応となってました。
→プライオリティパス特典が付帯するクレジットカード。同伴者料金、家族カード発行の比較まとめ。
アメックスプラチナ、ダイナースプレミア、ラグジュアリーカードは、デジタル会員証対応でしたけど。
プライオリティパスと待遇は一緒
ラウンジキーは、利用回数、ラウンジ数と、
プライオリティパスと比べて劣りますが、
プライオリティパスと同じ、ラウンジ提携カード。
ラウンジでの待遇は「プライオリティパス」と変わりません。
あくまで、ラウンジ提携カードなので、混雑時は使えず、
ラウンジに依っては時間制限も有ったりする。
航空会社のVIP会員よりは、冷遇されるのは変わらず、
同伴者料金もプライオリティパスと同等で高額なので・・・
まぁ、必要かどうかの判断も、プライオリティパスと変わりません。
→プライオリティパスの必要性。使って気づいたメリット・デメリット。
例えば、シンガポールでは、
プライオリティパス、ダイナースクラブ、ラウンジキーと、3時間制限は一緒でした。
→シンガポールのチャンギ空港で、プライオリティパスが使えるラウンジまとめ。
いずれも、基本的には搭乗時に利用できるサービスなので気を付けて。
ラウンジキー特典は、家族カードでも使える
日本でラウンジキー特典が付帯するクレジットカードは、
家族カード(家族会員)でもラウンジキーが使えます。
というわけで、家族の同伴者料金を無料にすることが可能です。
※ラウンジキーの同伴者料金は、通常35米ドル取られます。
プライオリティパス特典の場合、
家族カードではプライオリティパス発行できないパターンも多いので、
家族で利用すると、なんだかんだで割高になるケースも多いのです。
→プライオリティパス特典が付帯するクレジットカード。同伴者料金、家族カード発行の比較まとめ。
日本でラウンジ・キーは役に立たない。
ラウンジキーは、プライオリティパスに比べて、ラウンジ数が少ないのですが、
特に少ないのが、日本にある空港ラウンジ。
国内の空港では、ラウンジキーで利用できるラウンジがほとんど有りません。
プライオリティパス、ダイナースクラブで使える、大韓航空の「KALラウンジ」は利用不可能だし、
成田空港でも、カードラウンジ「IASS Executive Lounge」しか使えないから。
ラウンジ・キーが使える国内空港
- 成田空港:IASSラウンジ(制限区域外)
- 羽田空港:無し
- 関西国際空港:ぼてぢゅう(制限区域外)
- 中部国際空港:スターアライアンスラウンジ
- 福岡空港:無し
まぁ、そもそもプライオリティパスも、日本ではあんまり使えないんだけどね。
やっぱり、使えるのは関空くらい。「ぼてぢゅう」がアツイですね。
→関西国際空港プライオリティ・パスで「ぼてぢゅう」を利用する際の注意点
プライオリティパスも、ラウンジキーも、基本的には海外で得する特典です。
→プライオリティパスで得する国まとめ。海外主要空港のラウンジ数を比較。
日本ではクレジットカードの空港ラウンジ特典を使うべし。
日本でラウンジ・キーは使えないと言いましたが、
日本ではむしろラウンジ・キーは、使わない方が良いです。
コレ、私が勘違いしていたのですが、
「ラウンジ・キー」も使えるっていう特典なので、
ゴールドカード以上で付帯する、クレジットカードラウンジも使えます。
オリコカードなら、オリコの空港ラウンジサービス。
ジャックスカードなら、ジャックスの空港ラウンジサービス。
いずれも、プラチナカード、当たり前にカードラウンジは使えます。
※参考→空港ラウンジサービス|クレジットカード・カードローンのオリコ
※参考→空港ラウンジサービス | クレジットカードのジャックス
国際線で使う事を想定するなら、
成田便はオリコ、羽田便はジャックスの方が、ラウンジは優れています。
→成田空港のカードラウンジレビュー。IASSラウンジとTEIラウンジの比較と違い。
→羽田空港(国際線)のカードラウンジレビュー。SKY LOUNGEとTIAT LOUNGEの比較と違い。
カード会社の空港ラウンジサービスって、国内空港には一通り対応しており、
国内ラウンジに限って言えば、どこのクレジットカードも大差無いので、
まぁ、そんなに気にするところでも無いかな。
強いていうなら、羽田のカードラウンジが綺麗ってくらい。
→羽田空港 第1ターミナル(国内線)カードラウンジレビュー。POWER LOUNGEとエアポートラウンジの比較と違い。
プライオリティパスでは、国内線ラウンジは弱いので、
「カードラウンジ特典」と「ラウンジキー特典」を使い分けられるのも、
クレジットカード一体型ラウンジキーの強みといったところでしょうか。
ラウンジキーは、プライオリティパスの廉価版だけど。
SBIカードのラウンジ特典が、プライオリティパスから改悪となって、
代わりに登場したラウンジキー特典。
やっぱり、ラウンジキーは、プライオリティパスに比べると劣ります。
→プライオリティパス特典が付帯するクレジットカード。同伴者料金、家族カード発行の比較まとめ。
ただ、複数人での利用を考えると、ラウンジキーは悪く有りません。
年会費2万円の「オリコ」「ジャックス」の格安プラチナカード。
Orico Card THE PLATINUMなら税込みで20,370円。
いずれも家族カードは無料で発行できるわけだから。
2人でプラチナカード2万円と考えても、非常に格安です。
ラウンジキーは、年間6回っていう利用制限もあるけど、
実際、国内ではカード特典でラウンジを使えば良いわけだから、
使うのは主に海外で6回になると思う。
海外旅行に年間6回までなら、プライオリティパスとも大差ない。
そもそも、それほど海外に行かないのであれば、
ラウンジサービスって、あんまり要らない特典。
プライオリティパスでも、そう感じているのですから。
→プライオリティパスの必要性。使って気づいたメリット・デメリット。
やはり、海外利用が多い人が得するラウンジ特典。
得するっていうよりは、より快適に時間潰せるっていう特典です。
まぁ、あんま期待するものではない事は、確かです。
ラウンジ特典に期待するなら、デルタ上級会員になるという裏技も有ります。
スカイチームラウンジも使い放題で、同伴者も無料でVIP待遇となります。
→スカイチームラウンジが使える場所。デルタ航空ゴールドメダリオン会員での利用方法。
スカイチームはハワイにも多いですから。ハワイ利用者にもオススメです。
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