海外でもインターネットを使う方法として、新しく登場した「jetfi(ジェットファイ)」。
クラウドSIMを利用したセカイルーターのレンタルサービスという事で、
今までの海外WiFiとは、微妙に異なるサービスとなってます。
料金も格安ですが、複数国で利用する人には特にオススメ。
私も、早速利用しましたので、他の海外WiFiと比べて評価します。
jetfiのメリット。
海外WiFiでは無く、クラウドSIMを利用したWiFiサービスだという事。
料金云々の違いもありますが、基本的な仕組みが大きく違います。
クラウドSIM内蔵の世界WiFi。複数国で利用可能で設定不要。
jetfiの利点は、クラウドSIM内蔵という事。
jetfi一台所持しておけば、複数国でWiFiが使えるという事。
国から国へ移動した際にも、特に設定する必要も有りません。
内蔵のクラウドSIMが、現地のネットワーク情報を自動読込み、
自動で設定してくれます。
使い方も非常に簡単。
利用する国に到着したら電源を入れるだけ。
あとは勝手に現地の電波を掴んでくれます。
ちなみに、日本も対応エリアなので、日本でもjetfiは使えます。
出国前にレンタルすれば、事前に操作方法や通信確認できるのも地味なメリット。
海外WiFiだと、現地に着いてからでないと起動NGですからね。
jetfiの料金プランは分かりやすい。アジア or 世界の二択。
海外WiFiといえば、国や地域毎に異なる料金体系となっているのですが、
jetfiは、クラウドSIMを利用するので、どの国で使っても同じ料金。
アジア周遊プランなら、アジア29カ国で使え、
グローバル(世界周遊)プランなら、世界100カ国以上で使えます。
jetfiの対応エリア
エリア | 国 |
---|---|
アジア | 中国、香港、マカオ、日本、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナム、カンボジア、ラオス、カザフスタン、モンゴル、インド、バングラデシュ、スリランカ、パキスタン、ネパール、ミャンマー 、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、カタール、バーレーン、イスラエル、ヨルダン、イエメン |
ヨーロッパ | イギリス、アイルランド、フランス、ドイツ、スイス、オーストリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、アイスランド、スペイン、ポルトガル、イタリア、チェコ、ハンガリー、ギリシャ、トルコ、ロシア、ポーランド、クロアチア、アルバニア、ブルガリア、キプロス、エストニア、リトアニア、ラトビア、マルタ共和国、ルーマニア、セルビア、スロベニア、スロバキア、ウクライナ、リヒテンシュタイン、オーランド諸島、モナコ、バチカン、サンマリノ |
アフリカ | エジプト、ガーナ、ケニア、モロッコ、モーリシャス、ナイジェリア、チュニジア、タンザニア、南アフリカ共和国、ザンビア、アルジェリア、アンゴラ、西サハラ |
アメリカ | アメリカ合衆国(ハワイ、アラスカ、グアム、サイパン含む)、カナダ、メキシコ、パナマ、コロンビア、ベネズエラ、ブラジル、アルゼンチン、チリ、ペルー、プエルトリコ、グアテマラ、ニカラグア、エルサルバドル共和国、コスタリカ、ボリビア、エクアドル、ウルグアイ、ドミニカ共和国 |
オセアニア | オーストラリア、ニュージーランド、フィジー |
グローバルプランには、アジアも含まれるので、
アジアでしか使わないなら、アジア周遊プランの方が割安となります。
jetfiの料金体系(非課税)
プラン | 容量 | アジア | グローバル |
---|---|---|---|
ライト | 300MB | 680円/1日 | 980円/1日 |
スタンダード | 500MB | 980円/1日 | 1280円/1日 |
プラチナ | 1GB | 1280円/1日 | 1580円/1日 |
一律の料金体系なので、2カ国以上で利用しても利用料金は変わらない。
グローバルWiFiの世界周遊プランだと、1日1880円~2400円だから・・・
jetfiのクラウドSIMが如何に安いか分かるかと。
グローバルWiFiの周遊プラン
- アジア周遊プラン:アジア16カ国で1日970~1480円 ※組合せによる
- アメリカ特別エリア:アメリカ・ハワイ・アラスカで1日970円(4G LTE)
- ヨーロッパ周遊プラン:49カ国で1日1180円、4G-LTEは1日1480円、大容量(500MB)は1日1680円、超大容量(1GB)は1日1880円。
- 世界周遊プラン:200カ国以上どこでも1日1880円~2400円 ※組合せによる
jetfiはレンタル料金も格安。割引キャンペーンも頻繁にやっている。
jetfiは1カ国で利用する場合も全然高くない。むしろ安いです。
他社の海外WiFiの場合、4Gプランだと1日250MBで1000円前後取られますが、
jetfiの場合は、1日300MBで980円と格安。1日1GBでも1580円で済んでしまいます。
しかも、上記の料金だけで、100カ国以上の国々で使えるわけです。
アジアだけならもっと安い。1日300MBなら680円。1GBなら1280円です。
しかも、Jetfiでは定期的にキャンペーンもやっているので、
上記の金額よりも、大幅に安くなる事も多い。
2018年1月現在も、1日380円という破格キャンペーンやってます。
私も、割引価格で利用したので、1日350円×5日間レンタル→1750円という破格。
返送料702円と併せても、合計2452円というクレイジーな金額で済んでしまいました。
長期プランも格安。海外留学、ワーキングホリデーにもオススメ。
海外WiFiって、長期レンタルとなると料金が割高となるので、
長期利用には基本的には向かないのですが、jetfiは長期プランも割安です。
jetfiの長期レンタル料金
日数 | 容量 | アジア | グローバル |
---|---|---|---|
30日 | 500MB | 12800円 | 15500円 |
60日 | 500MB | 23000円 | 29000円 |
90日 | 500MB | 31500円 | 40500円 |
私が頻繁に行くカナダとかは、プリペイドSIMも普及していない国。
新しくSIMフリーを端末を用意する手間、現地でSIM契約する手間、
諸々の手間を考えたら、約1カ月も世界中で使えて15,500円って悪く無いと思う。
1日あたり516円で、1日あたり500MBも使えますから。
イモトのWiFiだと30日パックで14200円~28000円。
→イモトのWifiをレンタルして気付いたメリット・デメリット。
長期レンタル料金が安いグローバルWiFiでも15000円~25000円となってます。
グローバルWiFi(長期割引プラン)
対象国プランA(30日間)15000円:シンガポール、タイ、韓国、中国、香港・・
対象国プランB(30日間)18000円:アメリカ、ヨーロッパ、ハワイ、グアム・・
対象国プランC(30日間)25000円:スリランカ、モルディブ、モンゴル・・
海外Wifiは値段も高くなりますが、一つの国でしか使えませんし、
長期滞在となると、他の国に行く可能性も高くなるんだよね。
バッテリー容量が大きい。モバイルバッテリーとしても使える。
大容量バッテリー搭載なので、電源節約の為にイチイチ電源オフにする必要も有りません。
電源オンのまま1日利用してみましたが、バッテリーも半分くらいしか減ってませんでした。
WiFiを出し入れすることなく、グーグルマップやレストラン検索しまくれます。
また、jetfiは大容量なだけでなく、モバイルバッテリーとしても機能します。
jetfi G2なら6000mAh、G3なら5350mAhの大容量バッテリー。
スマホの充電だけでなく、USBで充電できる端末なら何でも充電可能となってます。
一体型となっているので、別途モバイルバッテリーも所持する必要も無くなる。
海外WiFiだと、モバイルバッテリーはオプション扱いで別途料金も発生しますからね。
1日あたり200円~360円+税とられるので、その辺を含めてもjetfiは格安かと。
jetfiは現地のSIMも挿して使えます。
jetfiは内蔵のクラウドSIMだけでなく、自分で用意したSIMも使う事が可能。
デュアルSIMスロット搭載なので、2枚も入れておけます。
アメリカのSIMといえば、ZIP SIM。
→アメリカでオススメのプリペイドSIM。ZIP SIMの使い方 in ハワイ。
ZIP SIMは、SMS機能が無いルータの場合でも自動的に開通するので、
APNの設定は不要なハズですが・・・挿したSIMに切替えてもつながらず・・・
結果、jetfiを再起動する事で使えるようになりました。
ただ、レンタルしたjetfiに、わざわざ現地SIMを挿して使うかといえば微妙ですね。
jetfiには、1日1GBの大容量プランも有るから、容量も足らなくならないだろうし、
jetfi未対応の国なら、jetfiを持って行かないだろうし、
そもそも現地SIMを使うような人は、SIMフリースマホにそのまま挿して使うんじゃないかと。
jetfiのレンタル端末はGlocal Me G2でした。
クラウドSIMで有名な端末といえば、GlocalMe。
私は海外滞在も多いので、Glocal Me G3を所持しているのですが・・・
jetfiが届いてビックリ、GlocalMe G2そっくりそのままでした。
→世界WiFi「GlocalMe(グローカルミー)」の使い方。具体的な料金プランと設定方法。
※2018年現在は、GlocalMe G3と同じ端末「jetfi G3」も貸し出し中です。
左がレンタルしたJetfi G2、右が私が所持しているGlocalMe G3。
奥がJetfi G2、手前がGlocalMe G3。
jetfiの背面には「jetfi」って記載が有りますが・・・たぶんロゴの違いだけですね。
6000mAhモバイルバッテリーなんで、GlocalMe G2と端末は全く一緒ですね。
※jetfi G3の場合は5350mAhとなります。
GlocalMeは端末だけでも約2万円、通信する場合は事前購入も必要で、決して安くは有りません。
uncloudlink社経由だと、データ容量1GB(30日間有効)で27ユーロとか。
アメリカに絞っても、データ容量1GB(30日間有効)で12ユーロとかするからね。
ちなみに、日本でGlocalMeを契約する場合、
正規販売店はGLOCAL NET(グローカルネット)となるので、
日本だとGLOCAL NET≒GlocalMeみたいな感じになりつつある。
GLOCAL NETでクラウドWiFiを契約する場合だと、
本体だけで2万4000円するし、利用料は世界一律1日800円(300MB)。
jetfiのレンタル料金が、格安なのが分かるかと。
対応エリアも変わらないから、お試しとしてjetfiレンタルも悪く無いかと。
GlocalMeは端末買い切りな分、初期コストも高いですからね。
→クラウドSIM搭載「GlocalMe G3」を使って気づいたメリット、デメリット。
ちなみに、Jetfiでも端末購入プランが有りますが、日本でのデータ通信向けであり、
海外では、Jetfiレンタルと料金も変わらないので微妙。
日本で使うならGlocalMeの国内代理店「GlocalNet」も有るからね。
→GlocalNet(グローカルネット)とGlocalMe(グローカルミー)の比較と違い。
jetfiのデメリット。
jetfiは、クラウドSIMで100カ国以上の国で、シームレスに使える。
設定不要で多数の国で使えるってのは、非常に便利なんですが、
万能だけに、一つの国に特化した海外WiFiに比べると劣る点も有りました。
4G/LTE通信のハズなのに通信速度が遅い。通信も安定せず。
jetfiは4G高速回線を謳ってますが、
同じ4G対応の海外WiFiに比べると通信速度が遅かったです。
今回ハワイで検証してみましたが・・・どこで使ってもjetfiはモッサリ。
調べてみるとダウンロード2~3Mbpsとか。
この時は、アップロードは使い物にならない速度でした。
何度か計測してみましたが、調子が良くてダウンロード5Mbpsくらい。
他の海外WiFiだと、同じハワイで30Mbpsくらいは出たんだけどね。
制限かかってんのか?って思ったんだけど。
1日300MB制限だし、実際使いまくってみたら更に速度は低下。
容量超過後は0.1Mbpsとかの速度になりました。
制限かかる前も、度々インターネットに繋がらない事が有りました。
電波は掴んでるんだけど、速度が遅いっていうか、繋がらないという。謎
再起動したりして直ったから良いんだけど、完全に繋がらないとなると困る事もあるかと。
移動時も常時スマホを使うような人。GoogleMapやUBERやLyftを使う人。
使いたい時に使えないのは、ちょっと困りますから。
クラウドSIM自体の通信速度が、全般的に遅いのかとも思ったので、
予備で所持していた自前のGlocal Me G3でも確認してみましたが・・・やはり10Mbpsは行かず。
Jetfiよりは調子良い感じで使えてましたが、快適というほどでは有りませんでした。
クラウドSIMに、そこまで速度を期待するなって事ですかね。
もちろん、タイミングや場所にも依ると思いますので・・・参考までに。
今回検証したのはハワイのホノルル周辺です。
海外WiFiよりも、サイズが大きくて重い。
モバイルバッテリーを兼ねているので、スマホの2倍くらいの大きさと重量が有ります。
最近の海外WiFiは、コンパクトで電池の持ちも良いので、
他社の海外WiFiに比べると、やはり2倍くらいかさばります。
スマホと一緒に持ち歩くとなると、やはりバッグが必須になる。
スマホよりも断然分厚いから、ポケットに入れるのも無理が有る。
リゾート地では、バッグを持たずに行動する事も多いですからね。
jetfiの対応エリアは100カ国程度。マイナーな国では使えない。
jetfiは100カ国以上の国々で使えますが、
全ての国で4G/LTE通信が使えるわけでも有りませんし、
現状では3G通信ですら不安定の国も多く存在します。
他社の海外WiFiの場合は、世界200カ国で使えるので、
マイナー国で使う場合は、海外WiFiを使った方が確実でしょう。
海外WiFiの対応国数
- グローバルWiFi:世界200カ国以上
- イモトのWiFi:世界200カ国以上
- エクスモバイル:世界170カ国
まぁ、私は主要国しか旅行しませんので、あんまり関係ないですけど。
受取&返却時の配送料が有料。空港での返却も不可能。
他社の海外Wifiの場合、受け取り時の配送料は無料のところが多いのですが、
Jetfiは自宅受け取りの場合、配送料が全国一律600円かかります。
空港受取なら無料ですが、jetfiが受取可能な空港は3空港(羽田、成田、関西国際空港)のみ。
※グローバルWiFiなら13空港で受け取れます。
受け取る場所は、他社の海外WiFiと同じ場所。
QLライナーカウンターにて受け取り。
手荷物宅配ABCとかと一緒の場所となります。
jetfi以外のWifiもこのカウンターなので、jetfiの発送メールとか、
契約内容の分かるものを印刷して持って行くとスムーズです。
jetfiは空港返却は不可能なので、返送料も必ず発生してしまいます。
帰国後に自費にて配送するか、返却パックを申込む必要が有ります。
税抜き650円なので・・・税込702円の請求でした。
返却パックは申し込まない方が良いんじゃないかと。
返送が手間。返送料金も高い。
返却パックって言っても、レターパック510が付いてくるだけ。
レターパック510って510円だから、
返却パックで税込702円も取られる意味が分からない。手間賃でしょうか?
また、空港受取で返却パックをお願いした場合、
返却パックを所持しながら旅をしないといけません。
コレ意外とかさばります。
そもそも、帰国日の翌日発送までなら延滞料は発生しないので、
帰国日の慌ただしい中、わざわざポスト返却する必要も無いから。
成田のポストのある場所も限られています。到着ロビーから、ちょっと歩きました。
無事返却が完了すると、jetfiから端末返却の確認メールも届きます。
私は帰国日の夕方に返送したので、翌々日にメールが届きました。
jetfiを利用した感想まとめ。
複数国で利用するならJetfiは革命的に便利で、料金も海外WiFiよりも断然安いです。
ただ、滞在する国が決まっているなら、
海外WiFiの方が便利に使えるかなと言った印象。
海外WiFiを利用した方が、速度も出るんじゃないかと。
ハワイとかだと、海外WiFiも多々選べますからね。
有名どころではイモトのWiFiが有りますが・・・
→イモトのWifiをレンタルして気付いたメリット・デメリット。
海外WiFiなら、私はグローバルWiFiをオススメします。
→グローバルWiFiのメリット・デメリット。イモトWifiとエクスモバイルとの比較。
ただ、jetfiは料金も非常に格安なんで・・・
1つの国でしか利用しない場合でも、値段を考えれば悪くないです。
キャンペーン開催時には更に安くなるので、背に腹は代えられない。
返送料が発生する事を考えても断然安いです。
ヘビーユーザーじゃなければ、十分なんじゃないかと。
多少速度が遅くても、使えないよりは全然マシだから。
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