アメリカのプリペイドSIMとして、
確固たる地位を確立しているのが「MOST SIM」。
MOST SIMは、音声通話も可能で大容量&無制限。
今回は、アメリカ国ハワイで使ってみましたが、
ZIP SIMと比べても、格安で満足度も高かったです。
通信回線は「AT&T」と「T-mobile」が選べるけど、
格安なT-mobile版のMOST SIMで良いと思う。
その理由も含め。レビューしておきます。
AT&T版とT-Mobile版の違い
MOST SIMは、アメリカを拠点とした歴史ある会社。
日本のAmazonで発売されているSIMのバリエーションも豊富であり、
「T-Mobile」だけでなく、
「AT&T」の通信網にも対応したSIMも販売されています。
・・・で、この2つ何が違うのか?
いずれも長期間用のSIMは、データ無制限SIMとなっており、
また、値段も大きく変わってくるので・・・今回は割愛。
私が使うのは、最安の短期間SIMであり、
旅行も、1週間程度の滞在がメインですからね。
A&T版とT-Mobile版の比較
MOST SIM (A&T) |
MOST SIM (A&T) |
MOST SIM (T-Mobile) |
MOST SIM (T-Mobile) |
|
---|---|---|---|---|
価格 | 3,590円 | 4,390円 | 2,650円 | 3,150円 |
期間 | 7日間 | 10日間 | 5日間 | 7日間 |
容量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
バンド | 4G:Band 2、4、5、17、30 3G:WCDMA 1900、850 |
4G:Band 2、4、12 3G:Band 4 (AWS 1700/2100) |
||
アメリカ通話 | アメリカ国内通話の発着信無料 | アメリカ国内通話の発着信無料 | ||
アメリカSMS | アメリカ国内SMSの発着信無料 | アメリカ国内SMSの発着信無料 | ||
テザリング | 不可 | 可能(子機速度は3G) | ||
エリア | アメリカ全土 (ハワイ、アラスカを含む) ※グアムは対象外 |
アメリカ全土 (ハワイを含む) ※アラスカ、グアムは対象外 |
「A&T」の方が、同じ条件でも値段が高い傾向に有りますが、
主な違いは、通信エリア、対応バンドの違い。
いずれも、4G LTEのBand 2、4に対応していますが、
「AT&T」は、Band5、17にも対応しており、
「T-mobile」は、Band12に対応と微妙に異なります。
また、「AT&T」の方が、通信エリアが広く、
通信品質が高いというイメージが有ります。
MOST SIM – AT&T アメリカ SIMカード、7日間 高速6GB (通話+SMS+インターネット無制限使い放題) 回線は全米で最大の通信網を誇るAT&T USA SIM ハワイ
一方、「T-mobile」版MOST SIMは格安であり、
こちらは、テザリングが使えますが、
最安プランは有効期間5日間と、AT&Tの7日間より微妙に短くなってます。
MOST SIM – アメリカ SIMカード インターネット 5日間 高速データ通信無制限使い放題 (通話とSMS、データ通信高速) T-Mobile 回線利用 US USA ハワイ
実際のところ、iPhoneなら主要Band帯に対応しまくっているので、
どちらのSIMでも問題なく使えます。
Androidでも最近のモデルなら、基本的に対応しているので・・・
基本的には、T-mobile版SIMが安くてオススメ。
テザリングも使えるので、ポケットWiFi代わりにも使えるからね。
アメリカのプリペイドSIM事情について
アメリカ国対応のほとんどのプリペイドSIMが、
「AT&T」か「T-mobile」どちらかの回線を使います。
アメリカの通信会社は、
「Verizon」「AT&T」「T-mobile」「Sprint」とありますが、
VerizonはプリペイドSIMでは一般的ではなく、
Sprintはソフトバンクに買収されたので・・・ね。
プリペイドSIMの2強である「AT&T」と「T-mobile」で比較すると、
「AT&T」の方が大手通信会社であり、
通信品質も「AT&T」の方が高く、
通信エリアも「AT&T」の方が広い傾向にあります。
例えば、ハワイでも「AT&T」の方が繋がると言われており、
実際に「T-Mobile」と同時に使ってみたところ、
オアフ島内でも「AT&T」だけ繋がるエリアが多々ありました。
また、「AT&T」の方が、対応エリアも広いです。
対応エリアを比較すれば、
「AT&T」の方が、塗りつぶされているのが分かるかと。
「AT&T」 ハワイ諸島 対応エリア
「AT&T」オアフ島 対応エリア
※参考→AT&T Maps – Wireless Coverage Map for Voice and Data Coverage from AT&T
「T-Mobile」 ハワイ諸島 対応エリア
「T-Mobile」オアフ島 対応エリア
※参考→4G LTE Coverage Map | Check Your 4G LTE Cell Phone Coverage | T-Mobile
AT&Tの方が大手であり、
通信品質も高く、4G回線の対応バンドも豊富。
一方、T-Mobileは、通信エリアが狭いけど、
多くのプリペイドSIMで「T-Mobile」の回線が使われており、
SIMの選択肢も多い。
プリペイドでは「T-Mobile」の方が主流となり、
その価格は「AT&T」よりも安い傾向にあります。
ハワイで有名な「ZIP SIM」もT-Mobileの回線であり、
→アメリカのプリペイドSIM「ZIP SIM(Ready SIM)」レビュー in ハワイ。
ローミングSIM「SIM 2 Fly」も、ハワイではT-Mobileの回線でした。
→ハワイでアメリカ版 SIM 2 FLYを使ってみた。APN設定と通信速度の検証。
ローミングSIM「Three」は、AT&T回線でした。3Gですけど。
→データ通信ローミングSIM「Three」をハワイ(アメリカ)で利用。SIM 2 FLYとの比較と違い。
実際、「T-mobile」はハワイでも、
「AT&T」に比べると繋がりづらいと言われますが、
オアフ島なら、ほぼ問題なく使えます。
ワイキキ、ホノルル、オアフ島の主要エリアなら、
T-Mobile回線で問題無いという感じです。
というわけで、今回私が選んだのもT-mobile版SIMというわけ。
MOST SIMのメリット
通信エリアは全く問題ない
T-Mobile回線ということで、通信エリアを危惧してしましたが、
どこでも4G LTE回線を掴んでました。
通信エリア問題無し、接続も安定しており、
オアフ島、西側のピンクピルボックスでもバリバリ電波入る。
→ナナクリ「ピンクピルボックス(Pu’u O Hulu)」登頂レビュー。
ワイキキ東の山の中、
クリオウオウリッジトレイル中でも繋がるし、
山頂でも問題なく通信できました。
→クリオウオウ・リッジ・トレイル(Kuli’ou’ou Ridge Trail)登頂レビュー。
旅行中、繋がらないといったエラーも有りませんでしたので、
オアフ島内なら、どこでも問題無く使えるんじゃないかっていう。
一応、3G回線にも対応しているので、不具合の有る場合は、
3G回線にすると安定する可能性も有ります。
iPhonenの場合は、
設定→モバイルデータ通信→通信オプション→「4Gをオンにする」をオフにする。
通信速度も早い
4G LTE回線だったので、基本的に速度はバリ早でした。
ワイキキのホテルで、ダウンロード23.5Mbps。
クリオウオウリッジへ向かう住宅街で68.1Mbps。
昼頃は通信速度が下がるのか?
ダウンタウン方面のバスで5.75Mbps。それでも十分な速さ。
夜はホテルで30.3Mbps。
テザリングだと3G回線になるらしいですが、
iPad Proで使ってみたところ、こちらもストレス無く高速表示。
ホテルのWiFiよりも早いんで、ホテルのWiFi要らずでした。
データ通信容量もホント無制限
高速なのは良いんだけど、
使いまくって、データ制限かかったら・・・
なんて懸念してたんですが、
全く問題なく、最後まで高速回線で使えました。
さすが日本の通信会社とは違いますね。
3日間で頑張って使いまくったつもりですが・・・
意外と使った容量は少なく、3日間で3GB弱でした。
これでも普通の人よりは、かなり使ったほうだと思うけど。
参考までに、スマホで内訳を見てみると・・・
検索(Chrome)に918MB、
アプリダウンロード(App Store)に802MB、
回線速度測定(Speedtest)に409MB、
通話&画像送信(LINE)に117MB、
ゲーム(Ingress)に101MB、
地図アプリ(Google Maps)に75.6MBといったところ。
Macでテザリングしたり、LINEで画像を送信したり、
Google Play Musicで音楽も流してたりしたんですが・・・
まぁ、思ったよりもデータ容量を消費できませんでした。
旅行程度では、使えるデータ容量にも限界が有るってことですね。
まぁ、動画をストリーミング再生しまくったり、
動画アップロードするってなると、問題有るとは思いますが、
常識的に使う人なら、快適に使えるかと。
通信速度は早いんで、動画も滑らかに再生できてます。
MOST SIMのデメリット
事前にSIMの開通手続きが必要
他社のプリペイドSIMみたいに、
現地でSIM挿すだけでは使えません。
自動アクティベート不可能なんで、
事前にオンラインでアクティベート手続きが必要であり、
SIM開通までに最低でも24時間かかるという話。
※マニュアルには、2~3日間かかると記載されています。
私は、SIMを開封したのが旅行の当日なんで・・・
早朝4時頃に手続きして、
夕方5時に「プリペイドカード電話番号」のお知らせメール到着。
約12時間くらいで開通となったのですが・・・ホントギリギリでした。
しかも、この手続きが中々面倒です。
アクティベート手続きが非常に面倒
旅行の数日前までには、
アクティベート手続きをしなければならないのですが、
これが中々面倒で、入力項目が多かったです。
最初に、MOST SIMのアクティベートページに遷移し、
SIMカードに記載の「SIM番号(SIM Serial No)」と、
「パスワード(Password)」を入力する。
購入プランが表示され、必要な情報を入力していく。
この入力する情報が、また多い。
アクティベートに必要な情報
- IMEI
- 希望の開通日
- 滞在期間
- 名前
- 電話番号
- PCメール
- Amazon注文番号
入力項目は多く有りますが・・・
とりあえず、IMEI、開通日、滞在期間は、
間違えたら不味い感じ。
最後に、しっかりと確認して送信です。
無事完了すると、
「SIMアクティベーション資料のご確認」メールが送られて来ます。
あとは開通手続き完了を待つのみです。
ちなみに、IMEI番号は、スマホの設定画面からも調べられますが、
発番画面で「*#06#」と入力することでも調べられます。
迷惑電話が非常に多い
プリペイドの通話SIM(発番対応)の難点といえば、
よくわからない番号から電話がかかってくること。
MOST SIMでは、そのかかってくる電話の量が半端なかったです。
まず、ハワイに着いて驚いた留守電の多さ。
全てアメリカ圏からの電話です。
特に多かったのが、テキサス州とネバタ州からの電話。
ラスベガスって・・・間違いなく関係無い電話。
夜中でもお構いなしに電話ラッシュ。めいわくー。
プリペイドSIMでは、電話番号の使い回しは当たり前なので、
まぁ仕方ないといえば仕方ないのですが、
それでも多かったのにビックリ。
同じ通話SIMのZIP SIMでは、1回有るか無いか程度だったので、
MOST SIMの方が、番号を使い回しまくってるってことですね。
さすがに、発番通話は使う気になれなかったです。
MOST SIMまとめ
日本から世界各国のSIMが購入できる時代、
現地で手続きする必要が無いってのはホント便利。
アメリカのプリペイドSIMは多くありますが、
4G回線てデータ容量も無制限、
しかも発番通話も無料なら悪くないんじゃないでしょうか?
無制限ってことで、気にせず使えるってのも良かったです。
MOST SIM – アメリカ SIMカード インターネット 5日間 高速データ通信無制限使い放題 (通話とSMS、データ通信高速) T-Mobile 回線利用 US USA ハワイ
ただ、事前のアクティベーション手続きが面倒なこと、
迷惑電話が多いことを考えると、他のSIMでも良いと思う。
日本で買えるアメリカのSIMも増えてますからね。
手間なく使いたいならローミングSIMという選択も有る。
なんだかんだで、私は「SIM 2 FLY」をよく使う。
→ハワイでアメリカ版 SIM 2 FLYを使ってみた。APN設定と通信速度の検証。
自宅で挿して、日本から使えて、
現地に着いてからも自動で使えるようになる。
帰国後もそのまま使えるっていう便利さ。
通話要らないなら、データSIMさえ有ればよいわけで、
IP電話やLINEも有るから、音声SIMは不要な時代ですからね。
SIMを使うのが嫌なら、海外WiFi。
ハワイは海外WiFiも選び放題です。
海外でもインターネットが使えれば、
日本と同じように、スマホアプリが使えます。
どこへ行くにも「Google Map」で迷わず行けるし、
ハワイには格安タクシー「Uber」や、
公共バス「The Bus」も有りますからね。
→ハワイの公共バス「TheBus(ザ・バス)」の活用方法と注意点。
スマホが使えるだけで安上がり。良い時代です。
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