クアラルンプールに限らず、東南アジアで欠かせないのが、
タクシー配車アプリの「Grab(グラブ)」。
以前は、マレーシアでも「Uber」が使えましたが、
2018年3月にUberがGrabに買収されたので・・・
現在はUberは利用不可能となり、Grabしか利用できません。
Uber愛用者の私も、シンガポール、バンコク、クアラルンプールでGrabを使うこと数回。
Uberとも違うし、同じGrabでも国が異なれば、またちょっと違ったから。
というわけで、今回はクアラルンプールのGrab事情について。
家族旅行では使いまくったので、その辺も含めてまとめておきます。
クアラルンプール空港のGrab乗り場
GrabでもUberでも、初めて使う国で戸惑うのが、
車を呼べる場所であるタクシー乗り場。
クアラルンプール国際空港から出発する場合、
Grab乗り場は、到着フロア(Arrival Hall)の3階となります。
空港に到着したら、すぐ目の前に出口は有るのですが・・・
Grab乗り場は、出口ごと選ぶ必要が有ります。
今回は「4番出口(KLIA Arrival International Airport Door4)」を指定。
出口の「4」マークをしっかり確認して、外に出る。
空港出口の手前付近は、タクシー&リムジン乗り場となっているので、
道路を渡り、中央分離帯へ。
道路に挟まれたコチラがGrab乗り場。
同じくGrab待ちしている人も多いようで、皆さんスマホも持ってます。
Grabアプリ上では、車の位置や車のナンバーも表示されますが、
迎えの車も非常に多いので、ちょっと見つけるのに苦労しましたけど。
クアラルンプールのGrab種類
Grabで呼べる車は数種類あり、国によりその種類も異なります。
マレーシアで主に使うのは、
エコノミーの「JustGrab」「GrabCar Plus」「GrabCar(6-seater)」の3種類。
高級車指定のプレミアムは「GrabCar(Premium)」と「GrabCarExec」の2種類。
以前は「GrabTaxi」「GrabShare」も有ったんですけどね。
タイやベトナムの「GrabBike」も無いです。
Economy(エコノミー)
- JustGrab:4人乗りで1番近いタクシーを呼ぶ
- GrabCar Plus:より良いタクシー and より良いサービス
- GrabCar(6-seater):6人乗り(or 4人乗り+荷物)
Premium(プレミアム)
- GrabCar(Premium):トヨタカムリ、ホンダアコード
- GrabCarExec:ヴェルファイア ※事前予約可能
私は「GrabCar Plus」も使ったりもしましたが、
正直「JustGrab」との違いは、あまり分からない。
クアラルンプールで使った限りでは、
どのGrabでも皆さん愛想も良いし、5つ星ドライバーしか居ない。
「JustGrab」は、基本的に4人乗りのセダンサイズですが、
大きなスーツケースが有る場合は、2人~3人でもキツイ可能性が有ります。
ケチらず「GrabCar(6-seater)」を呼びましょう。
「GrabCar(6-seater)」なら、日本のミニバンサイズ以上の車が来ます。
我が家は、大人2人+子供3人(幼児1人)+スーツケース3個で「GrabCar(6-seater)」を利用、
たまにスッゲー広い車も来るので、快適に移動したい場合もコレ。
普段乗りは、4人乗りの「JustGrab」で、
大人2人+子供3人(幼児1人)で乗ったりもしてました。
後ろ4人乗ってるんだけど、1人は幼児なので・・・
日本のタクシーでもやっちゃわない?
マレーシアのGrabは、チャイルドシートの義務も無いし、
シンガポールみたいに「GrabFamily」も無いからね。
ただ、運転の巧さは個人差が有ったし、
基本的に皆さん運転も強引、実際に目の前で事故も見ているので・・・
海外で死にたくないなら、シートベルトはした方が安心です。
シート数には余裕を持って。6人乗りでも全然安いから。
クアラルンプールのGrab料金
家族旅行では、空港送迎を含め合計11回ほど利用しましたが、
日本円にして約1万円で済みました。※1RM≒26.5~27円
→子連れ5人家族のクアラルンプール旅行費用とプラン。反省点と格安に済ませるポイント。
大人2人、子供3人の移動でこの料金ですからね。
※Grabはシンガポールの会社なので、請求は「GRAB SINGAPORE」となってます。
クアラルンプール空港⇔クアラルンプール市内ホテル
恐らく一番使うであろう、空港往復でのGrab利用。
Grabなら、片道RM100前後でクアラルンプール市街へ行けます。
我が家は5人家族で、スーツケースも有るので、
6人乗りの大きい車「Grab Car 6-seater」を指定。
Just Grabよりも高いですが、クアラルンプール市内までRM114.8で済みました。
空港からKLCC近くのホテル、エレメントクアラルンプールまでの利用です。
帰りもリッツカールトン・クアラルンプールから空港まで利用しましたが、
片道116RM、チップ含めてRM118。
いずれも日本円にして約3,000円。
市内へ行く電車「KLIA ekspres(KLIAエクスプレス)」が片道55RMなので・・・Grabスゲー安い。
私は、大型車指定で混雑時に利用したので・・・
4人乗りの普通車「JustGrab」で空いている時なら、もっと安いです。
早朝の時間帯は、片道RM65でした。
ちなみに、空港から乗る場合は、到着ロビーフロア(3階)でお出迎えでしたが、
帰りは空港の出発ロビーフロア(4階)で降ろしてくれます。
クアラルンプール市内ホテル⇔サンウェイラグーン
子連れ旅行なら絶対オススメのレジャースポット、
マレーシア最大級のテーマパーク「サンウェイラグーン」。
→クアラルンプール「Sunway Lagoon(サンウェイ・ラグーン・テーマパーク)」レビュー
クアラルンプール市内からも、Grabで簡単に行けますので。
市内ホテルから、サンウェイラグーンまで、片道RM32.3。
帰りはRM41でした。帰りは通勤ラッシュで混んでました。
早ければ片道30~40分の距離ですが、
混んでいると1時間くらいはかかります。
クアラルンプール市街は渋滞も多いのですからね。
サンウェイピラミッドホテルも有りますが、非常に高額なので・・・
片道1000円くらいで行けるわけで・・・
クアラルンプール中心地に泊まった方が、良いホテルにも泊まれますから。
バトゥ洞窟→クアラルンプール市内ホテル
クアラルンプールで人気の観光スポット「Batu Cave(バドゥ洞窟)」
私は、電車で行きましたが・・・
ハッキリ行って、Grabで行った方が良いです。
バドゥ洞窟の帰りに利用しましたが、
片道RM19という激安価格。片道500円もしないので。
クアラルンプールの公共機関は、時刻表通りに動きません。
駅で30分ほど待ちましたが・・・電車が来る気配も無く、
Google Mapでも1時間待ちになっちゃってるし、意味不明。
急遽Grabを呼んだのですが、
バドゥ洞窟の駅周辺でも、Grabはすぐ捕まったし、
ダブルツリー バイ ヒルトン クアラルンプールまで約15分で到着したからね。
電車だと乗り継ぎも有るし、小一時間かかるからね。
ホント最初からGrabにすれば良かったよ。
その他クアラルンプール市内の移動
クアラルンプール市内でのちょっとした移動に使いまくりましたが、
まぁ、どれも安かったので、まとめて記載しておきます。
エレメントクアラルンプールから、
リッツカールトンクアラルンプールへの移動でRM17。
スーツケースも有ったので、6人乗りGrab料金です。
KLCCから、国立モスク(マスジッド・ネガラ)までRM11。
国立モスクから、KFCセントラルマーケットまでRM5。
チキンライスの名店「南香飯店(Nam Heong Chicken Rice)」前のホテル「The 5 Elements Hotel」からKLCCまでRM19。
KLCCからエレメントクアラルンプールホテルまでRM5。
リッツカールトンクアラルンプールから、ペトロナスサイエンスセンター(KLCC)までRM14。
KLCCからリッツカールトンクアラルンプールまでRM8。
最安でRM5なので、近距離なら約130~150円で乗れるわけ。
クアラルンプールは凄い暑いし、悪路も多いから、
徒歩10分くらいなら利用してました。
家族連れなら尚更、Grabの方が安全だとも感じた。
クアラルンプールでGrabを利用して気づいた点
想像以上にGrabが普及している
Grabはシンガポール生まれのアプリですが、
マレーシアでも普及率が凄い高いと感じました。
空港着いてすぐ、Grabの広告もあるし。
Grabの待機車も凄い多い。
クアラルンプール中心地から離れても、Grabはすぐに捕まる。
リッツカールトンクアラルンプールで、
ホテルでタクシーを呼んでもらってる人も見かけましたが、
ホテルのスタッフもGrabアプリでタクシーを呼んでました。
タクシー=Grabという認識も浸透している。
事前に料金把握もできるし、現金払いも可能なので、
あぁ、なるほどそういった事も可能なのかと。
ホント、タクシーといえばGrabという感じ。
Grab乗り場が多い
クアラルンプールでは、どこでもGrab呼べるってわけではなく、
ある程度ピックアップポイントが決まっているのですが・・・
そのGrab呼べる場所ってのが非常に多いです。
メジャーな観光地では、
Grab専用のピックアップ&ドロップオフの場所もあり、
Grabでの乗り降りもしやすい。
呼ぶ時も、待ってる場所が分かりやすいので、
ドライバーにすれ違いトラブルで、連絡する手間も省ける。
乗る予定のGrabに誰かが乗っている
Grabがスッゲ普及しているが故に、
呼ぶ車が、既に誰か乗っけてるって事が多かったです。
途中でドロップオフしてから来るってパターンだけでなく、
乗る予定の車から、乗客が降りて来たり、
降りたあとに、すぐに別の乗客が乗って来たり。
日本のタクシーとは違う感覚に、最初はちょっと戸惑った。
特にKLCC周辺は利用者も多く、Grab乗り場周辺はGrab待ちだらけ。
Grab入れ食い状態。
でも、Grabでの待ち時間は少ないから、
どうやってマッチングさせてるのかなって。
Grabアプリの優秀さも感じたわ。
Grabドライバーは英語が通じる
タイだと、英語が通じなくて、困った事もありましたが、
マレーシアは、英語も共用語。
ドライバーの皆さん英語が通じます。
乗車前のショートメッセージも英語でした。
事前にショートメッセージを送ってくる人も稀に居る。
メッセージといっても「今から行く」とか「ちょっと待ってて」とか、その程度の英語。
適当に返答しても、返答できなくても大丈夫だから不安がらないで。
言語が通じなくても利用できるってのも、Grabの良いところですが、
フレンドリーに絡めるってのも、Grabの良いところ。
中には、日本語の話せるドライバーも居ました。
助手席に座ると、話しかけられ率UP。
Grabでは助手席に座ることも、別に変では有りませんので。
クアラルンプール中心地は渋滞する
クアラルンプール中心地は、車も混みがち。
Grabで表示される予定到着時間を過ぎる事も多かったです。
特に7時30分~9時と16時~19時は、ヤバい混みよう。
通勤ラッシュは、全世界共通なのさ。
クアラルンプール中心地は、あとちょっとのところで凄い渋滞。
徒歩5分の距離が・・・Grabで数十分。
まぁ、Grabは距離固定の料金なので、
追加料金を取られることは無いのだけど、
時間は無駄になりますからね。
まぁ、タイのバンコクほどでは無かったので、
Grabが完全に使えないってほどでは無いのだけど。
時間には余裕を持って呼んだ方が良いですね。
高速道路は別料金
Grabでは、呼ぶ時にGrab料金が表示されますが、
高速道路利用料は別料金となってます。
特に、クアラルンプール空港から乗る場合、
高速道路は必ず利用するので、ハイウェイ料金が別途加算されます。
微妙な金額の増加で、変に不安がらないように。
別途、ハイウェイ料金が発生するといっても、
クレジットカード払いなら合算請求してくれるので、ご心配なく。
GPSの位置がズレがち
クアラルンプールでは、Grabアプリ上に表示される、
自分の現在地(GPS情報)が、ズレてる事が多かったです。
これズレてるのに気づかぬまま、
Grabで最寄りのピックアップポイントを指定すると大変。
私はKLCCで呼んだのですが、
KLCCの反対側の出口で呼んでしまい、
結果、ドライバーと会えずキャンセルしました。
※予約完了から5分以内のキャンセルは無料です。
ピックアップポイントは、GPSから自動で選んでくれますが、
マップで乗るべき場所をしっかり確認してから呼んだほうが良い。
知ってる乗り場が有るなら、自分で入力した方が確実かなと。
評価とチップ支払いは、乗車後72時間以内
マレーシアにはチップの文化は有りませんが、
マレーシアのGrabではチップを支払う事が可能です。
チップが払えるといってもRM2とかRM5なので・・・100円未満。
気持ち程度に気軽にあげられますので。
ただ、チップの支払いは乗車後72時間以内となっており、評価も同じ。
72時間経過後は、評価もできなくなり、チップも支払えません。
You’ll no longer be able to rate or tip your driver after 72 hours, or view driver details anymore
評価を忘れたとしても、こちらに不都合な点は無いのだけども、
Grabドライバーにとっては死活問題。
日本人の名誉の為にも、確実にやっておきたい。
チップも嬉しいけど、評価してくれるのが嬉しいとも言われましたので、
乗車後は、5つ星を付けてあげるのを忘れずに。
クアラルンプールGrabまとめ
クアラルンプール市内は、公共の交通機関も発達してますが、
市内から離れるほどに公共機関も使いにくくなり、
バスや電車も時間通りに来なくなるし、まだまだ発展途上感は否めなかった。
クアラルンプールでは「Touch’n Goカード(myrapid)」という、
Suicaみたいなカードも有りますが・・・
これにチャージするなら、俺Grab呼ぶわ。
2人以上なら、電車よりGrab。
現地のローカル感を味わいたいなら、話は別ですけど。
1人修行でもGrabは使った方が良いなと。
→OKA-KUL修行して気づいた注意点。OKA-SINタッチとの違い。
下手に現地の交通手段で頭を悩ませるより、
Grabを使いこなした方が、結果的に安上がり。
お金も時間もスッゲー節約できますから。
家族旅行なら、Grabの方が安いよマジで。
市内には無料バスのGoKLも有るけど、
Grab呼んだって数百円だし、Grabなら希望の場所で降ろしてくれるからね。
安いとは言え、クアラルンプールのGrabドライバーは、
他国のUberやGrabドライバーに比べて質も高い。
コストパフォーマンスで考えると、世界ではトップクラス。
ちなみに、マレーシアのタクシーサービスには、
「Big Blue Taxi」も見かけましたが・・・
評判も芳しくないようで、普及しているようにも見えませんでした。
こんだけGrabが普及しているんだから、
敢えて他のサービスを利用する必要も無いわな。
マレーシアではGrab一択。コレ間違いない。
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