シドニーで欠かせない交通ICカード「Opal Card(オパールカード)」。
オパールカード1枚あるだけで、シドニー観光が快適になりますし、
有ると無いとで、お金の出かたも全然違います。
一見すると小難しいように感じましたが、
あんまり考えずとも使えたので、気軽に使ってみたら良いと思います。
日本の交通機関とも違い、色々と乗るだけでも楽しめましたから。
オパールカードを所持すべき理由。
オパールカードを所持しなくとも、
シングルチケットを購入して、電車やフェリーには乗れますが、
オパールカードを所持した方が、圧倒的に安く、なにより便利です。
オパールカードのメリット
- 切符(シングルチケット)よりも約20%格安。
- 各種オパール割引が有る。上限額以上は課金されない。
- オパールカードは無料で発行できる。
- オパールカードは有効期限も無い。
- 電車、ライトレール、フェリー、バスの公共交通機関で使える。
- ニューキャッスル、ブルーマウンテン等、シドニー郊外でも使える。
- オンラインで利用履歴やチャージも可能。
オパールカードのデメリット
- 発行時に最低35ドルチャージが必要。
- チャージ額は10ドル単位。
交通系ICカードといえば、日本のSuicaを思い浮かべるのですが、
日本のSuicaとは違い、発行手数料無料だし、簡単に即購入できる。
窓口でも最初のチャージ金額を言うだけ。
乗車する度にチケット購入で、イチイチ悩まなくて良いってのも最高です。
オパールカードのデメリットは、
購入時に最低35ドル以上のチャージが必要ということ。
まぁ、空港から市内までは、片道で約18ドルだし、
帰りも使うことを考えると、最低でも往復40ドル弱は使いますので、
最初に40ドル~50ドルくらいチャージするのが無難かと。
※電車で空港へ行く場合、空港アクセス料金(14.3ドル)が発生します。
空港から市内へ片道18ドルは高く感じますが、
他の交通手段よりも格安だし、どれよりも早いですから。
オパールカードの種類。
オパールカードは、4種類ありますが、
観光で使うとなると関係してくるのが、
大人用の黒いカードと、子供用の緑色のカード。
アダルトとチャイルドの二択です。
券面 | ||||
---|---|---|---|---|
種類 | Adult(正規料金) 大人用 |
Child/Youth 子供/青年用 |
Senior/Pensioner シニア/年金受給者 |
Concession コンセッション |
対象 | 16歳以上 | 4-15歳、 NSW/ACT高校生 |
シニア、 年金受給者、 難民申請者 |
大学生、 求職者、 実習生、 訓練生 |
4歳~15歳なら子供用のオパールカードが使え、
運賃も半額となります。3歳以下は無料です。
高齢者や学生向けカードもありますが、
公的証明書が必要なので、観光客は対象外。
諦めて大人用のオパールカードを利用しましょう。
留学生も大人用オパールカードとなります。
ちなみに、オパールカードは乗客1人つき1枚必要であり、
一枚のカードで複数人の乗車は不可能となってます。
家族で使うなら、大人と子供それぞれ発行しておきましょう。
子供のオパールカードなら、運賃も半額になりますから。
オパールカードで利用可能な乗り物
オパールカード一つで、全ての公共交通機関に乗れる。
で、どんな乗り物に使えるのか?
電車(Sydney Cityrail)
シドニー空港から、市内へと向かうエアポートリンク。
まず、最初に市内に行くために、オパールカードを利用する人も多いのでは?
→シドニー空港から電車(Airport Link)でオペラハウスまで行く方法。
電車内は、日本と大差無く。
中央は2階建てになっているので、座席も多いです。
ライトレール(Sydney Light Rail)
ライトレールは、路面電車(トラム)です。
道路を走る電車なので、バスと電車の中間。
ライトレールの中もバスに近いです。
ライトレールは、フィッシュマーケットに行くのに使う人も多いハズ。
シドニー漁港といえば、シドニー名物ロック・オイスター。
小ぶりで濃厚であり、日本でお馴染みのパシフィック・オイスターとは味も全然違いました。
フェリー(Sydney Ferries)
シドニーでは、フェリーも大量に運行しており、
現地の人には欠かせない移動手段。
観光でも、ミルソンズポイント、タロンガ動物園、マンリービーチ・・・
フェリーを使えば、簡単に行けます。
フェリー内の座席も広い。
外の座席は最高、フェリーに乗るだけでも十分楽しめます。
海上からオペラハウスをミたり、
ハーバーブリッジも間近で見られるし・・・
橋の下もくぐるというサービスっぷりです。
バス(Sydney Buses)
シドニー市内は、バスも非常に多くの路線が運行しているので、
バスを上手く活用できれば、歩く時間も大幅に減らせます。
バスは前から乗り、オパールカードを読み取り機をタッチ。
降りるのは、前からでも後ろからでもOK。
後ろにも読み取り機があるので、降りる際にもオパールカードをタッチです。
バスはルートが多いだけに難易度も高いです。
観光客はスマホアプリも必須かと。
オパールカードが購入できる場所。
オパールカードは駅では販売されておらず、
駅の売店(キオスク)、Newsagency(コンビニ)等で販売されています。
※オパールカード取扱店→Opal card Retailers Locator | NSW Government | Opal
販売店には、Opalのポップも出ているので、分かりやすいかと。
電話やインターネットでも購入できますが、郵送で届くので・・・割愛。
シドニー国際空港駅には、オパールカードが購入できる専用窓口が有るので、
観光客ならこちらで購入するのが、間違いないかと。
市内へ電車で行く場合も、必ず通過しますからね。
→シドニー空港から電車(Airport Link)でオペラハウスまで行く方法。
ちなみに、日本でOpal Cardは「オパールカード」って呼んでますが、
現地では、「オーパルカード」と発音されていました。
より具体的な発音となると「オゥパル」が近い気がします。
「ワン アダルト オゥパル ぷりぃ~ず」で通じます。
あとはチャージ金額を聞かれるので、金額を言うだけ。
「ふぉーてぃー」とか「ひぃふてぃー」でOKです。
オパールカードのチャージ方法(トップアップ)。
オパールカードの残高が減って来たら、駅に有る専用の機械でチャージ可能です。
チャージ機は、駅に行けばどこかしらにあるので、難なく見つかるかと。
改札の外側だけでなく、内側にも置いてあったりします。
切符(Opal single trip tickets)も、同じ機械で購入できますが、
オパールカードは購入できません。あくまでチャージ専用の機械です。
チャージする場合の使い方も、いたって簡単。
まず、最初にオパールカードをタップするよう促されます。
右側のオパールマークに、カードをタップ。
チャージする場合は、右側の「Top Up your Opal Card」をタッチ。
「check your balance」で残額だけチェックする事も可能です。
現在の残高が表示されるので、横にある「top up」をタッチ。
チャージ金額の選択画面となるので、希望の金額をタッチ。
10ドルから10ドル単位で選べました。
チャージは現金(Cash)でもチャージできますが、
私はクレジットカード(Card)を選択。
利用可能なクレジットカードは、VISAとMastercardですね。
JCB、アメックス、ダイナースは使えません。
カード挿入してPINコード(4桁の暗証番号)入力で決済となります。
コンタクトレス決済にも対応しているので、
対応カード(Mastercard Contactless、Visa payWave)を所持しているなら、
カードをタップするだけで決済も可能。Apple Payで決済してみました。
決済したら、オパールカードを再度タップ。
最後のタップを忘れてしまうと、手続きが全てキャンセルとなります。
私は、あたふたしてるウチにキャンセルとなり、
最初から再度やり直しになりました。
決済完了したら、レシートの有無を聞かれます。
「Do you need a receipt?」と出ますので、必要なら「Yes」をタップ。
レシートを受け取って完了です。
ちなみに、チャージ(トップアップ)は、
専用機だけでなく、コンビニ等でも可能であり、
オンライン(ウェブサイトやスマホアプリ経由)でも可能です。
アカウント登録すれば、自動トップアップなんてこともできてしまいます。
オパールカードの使い方と乗り方。
オパールカードは乗る時と降りるときに毎回タップする必要が有ります。
乗るときが「タップオン」、降りるときが「タップオフ」。
主要電車駅なら改札があるので、
日本の改札と同じく、戸惑う事無く利用できるかと。
シドニー国際空港駅、シティレール乗り場の改札。
サーキュラーキー、フェリー乗り場の改札。
オパールマークにカードをタップで、タップオン。
認識すると緑色のランプが点灯。
奥の画面も、緑色になり、カード残高も表示されます。
ちなみに、駄目な場合は赤色になります。
降りる場合も同様に、改札でタップオフ。
主要の駅なら、改札があるので忘れようが無いのですが、
小さな駅だと、タップする機械が無造作に置かれているので気をつけて。
フェリー乗り場の読み取り機。
ライトレールの読み取り機。
バスの場合は、バス車内にオパールカードの読み取り機がありますが、
ライトレール(路面電車)の場合は、ホームにありますので間違えないように。
タップオフを忘れた場合は、区間の最大料金が課金されてしまいます。
フェリーだと片道7.1ドル、電車だと片道8.69ドル。
改札が無い区間は、無賃乗車ができそうですが、
定期的にパトロールしており、見つかった場合は罰金となります。
悪いことはしないように。
オパールカードの乗車料金と各種割引。
シドニーの交通機関料金は、
電車、バス、フェリー、ライトレールと微妙に異なるものの、
全て移動距離によって運賃が決められています。
電車なら「0-10km、10-20km、20-35km、35-65km、>65km」といった具合です。
※参考→Opal fares | NSW Government | Opal
オパールカードを使えば、様々な割引が効き、
その範囲は、基本料金の割引だけでも有りません。
割引ルールは多岐にわたりますが、主たる割引は以下のとおり。
オパールカードの主な割引
- 1日の運賃上限額:15.8ドル
- 1週間(月曜~日曜)の運賃上限額:63.2ドル
- 日曜日の運賃上限額:2.7ドル
- 1週間(月曜~日曜)に8回利用で、9回目から半額
- オフピーク時は30%割引
- 60分以内の乗換え(異なる交通機関)は2ドル割引
- 60分以内の乗換え(同じ交通機関)は合計距離で運賃計算
※2018年10月時点の情報となります。
細かいルールについては、公式マニュアル(日本語)に詳しく書いてあります。
最新の料金関係は、公式サイト(英語)が正確です。
※参考→Opal benefits | NSW Government | Opal
いずれも勝手に割引してくれるので、
観光程度では、細かく把握する必要はないと思います。
ただ、主たる特典は把握しておいた方が、無駄なチャージも避けられるかと。
60分以内の乗り換えは、1回の乗車として運賃計算してくれるし、
1日乗りまくっても15ドル以上には、なり得ないし、
日曜日は乗りまくっても一律2.5ドルと非常に安い。
例外として、シドニー空港アクセス料金は、上記金額に含まれません。
空港アクセス料14.3ドル(子供は12.8ドル)を除く部分で計算されます。
When tapping on or off at Sydney Domestic or International Airport stations, a station access fee of $14.30 for Adult and $12.80 for Gold Senior/Pensioner, Concession and Child/Youth Opal card holders is deducted from your Opal card balance in addition to the relevant Opal train fare.
例えば、サーキュラーキーからシドニー空港へ行く場合、
運賃4.4ドル + 空港アクセス料金14.3ドル = 合計18.7ドルとなってるわけです。
アプリ「Opal Travel」が超便利。路線マップも不要。
オパールカードには、公式スマホアプリ「Opal Travel」が有ります。
非常に便利なんで、オパールカードを使うなら絶対利用したほうが良いです。
※Android→Opal Travel – Google Play のアプリ
※iPhone→「Opal Travel」をApp Storeで
オパールカードには、16桁のカード番号(管理番号)が割り振られており、
カード毎に4桁の暗証番号(PINコード)も設定されています。
カード裏面の下の部分に記載されています。
カード番号とPINコードを入力するだけで、
アプリ上で、カード情報がリアルタイム確認できるようになります。
※Opal Cardの公式サイトでも、カード情報は確認できます。
トップページにカード残高が表示され、
「Top Up」からクレジットカード情報を入力して、チャージも可能。
「Opal activity」で、利用履歴の確認も可能。
「Trip Planner」で、最適な乗り換え方法や料金も把握できるし。
路線番号やホームの番号、遅延情報もしっかりと反映されています。
ちなみに、アカウント登録すれば、
クレジットカード情報も保存することが可能となり、
毎回クレジットカード情報を入力する手間も省けます。
また、カードの紛失・盗難時にも、
新しいオパールカードへ、残高を移す事も可能になります。
まぁ、観光程度の利用なら、アカウント登録はしなくても良いかなと。
私はしていませーん。
シドニーの交通機関は非常に分かりやすいから。
私自身、はじめて訪れたシドニーで、
こんなに迷うことなく観光ができたのも、
整備された交通機関に有ると思う。
それを含め、オパールカードが凄い使いんだよね。
交通機関の乗り場や、停車駅、目的地・・・ホント分かりやすいです。
乗りたい乗り物がどこにあるかも一目瞭然。
電車なら「T」の文字でオレンジ。
フェリーは「F」の文字で緑色。
ライトレールは「L」で赤い色。
バスは「B」で青。
駅につけば、路線の番号や、ホームの番号だけでなく、
停車駅まで電光掲示板で表示されているっていう。
フェリー乗り場にも電光掲示板。
次のフェリーまでの時間も表示されている。
路線を調べるのは、上述した「Opal Travel」アプリも使えますが、
Google Mapなら、駅から降りた目的地までのルートも出してくれます。
Google Map上でも、路線の番号、ホームの番号、停車駅・・・
必要な情報は一通り表示されるので、
正直、これだけでも迷うこと無く観光できます。
どこへ行くにも、なんらかの公共交通機関が走ってますからね。
オパールカードは、やっぱり必須ってわけ。
バンクーバーの「Compass Card」と同じような仕組みなんだな。
シドニーでは最悪、迷ったらUberも有るし。
ホント移動手段には事欠かない街でした。
ちなみに、同じオーストラリアでも、
メルボルンには無料トラムが有るので、
交通ICカード「Myki」無くても、あんまり困りません。
→メルボルン観光で無料トラムに乗りまくる。路面バスの活用方法と注意点。
私は、無料トラムだけでメルボルン観光しましたから。
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