SIMフリー端末を所持しているなら、
海外で現地SIMを利用したほうが良い。
アジア圏のSIMは非常に格安であり、香港(中国)も例外ではありません。
中国の通信事業者といえば、
「China Mobile(チャイナ・モバイル)」、
「China Unicom(チャイナ・ユニコム)」、
「China Telecom(チャイナ・テレコム)」の3社。
香港で使うなら、China MobileとChina Unicomの2択。
いずれのプリペイドSIMも、日本のAmazonで安く買えるので、
現地で購入する手間もありません。
香港でSIMを色々試してみましたので、
以下、オススメ順に挙げておきます。
香港(中国)でオススメSIM
China Mobile Hongkong(中国移動香港)
中国最大手の通信事業者が、
「中国移動」こと「China Mobile(チャイナモバイル)」です。
【China Mobile】 4G・3Gデータ通信無制限 香港プリペイドSIM 4日間
香港SIMでは一番コストパフォーマンスが高く、
4日間データ無制限と一番安かったです。
データ無制限となってますが、一応データ容量制限はあり、
データ通信量が1日1GBを超えると128kbpsへ速度低下します。
まぁ、ヘビーユーザーの私でも1日1GBも使いきれませんので、
普通の人なら、まず問題ないかと。
また、データ専用SIMではなく、通話SIMなので、
現地の電話番号も使えるし、80分間の無料通話もついてきます。
プリペイドSIMではありがちな、
電話番号使い回しによる迷惑電話も無かったので、
普通に通話用SIMとしても使えるかと。
安かろう悪かろうでも無く、
通信速度も4GLTE回線だけあってゲキ早い。
ローミングSIMのような不具合もなく、
チャイナユニコムよりも、速度が出てました。
ちなみに、中国全土で使えるSIMもありますが、
だったらChina Unicomで良いかなと。通話も香港番号ですから。
[中国移動香港] 中国全土 香港 澳門 (マカオ) 2GB 4G/3G 10日間 大湾区 データ通信SIMカード 100分通話+100通SMS付き[香港電話番号]
China Unicom Hongkong(チャイナユニコム香港)
China Mobileに次いで中国でシェアを誇るのが、
「中国聯合通信」=「China Unicom(チャイナ・ユニコム)」です。
香港だけでなく、中国本土31省でも使えるSIMとなります。
4G高速データ通信 中国本土31省と香港で7日利用可能 プリペイドSIM
中国では情報検閲(金盾)が有るので、Googleのサービスや、
SNS(LINE、Instagram、Twitter、Facebook等)も繋がらないのですが、
こちらは、中国政府のネット規制対象外。
テザリングも利用可能なので、タブレットやパソコンも同時接続できます。
こちらもデータ無制限となってますが、
データ通信量が合計2GBを超えると、通信速度が128kbpsに低下します。
「1日」ではなく「合計」なので気をつけて。
また、中国本土31省で通信できますが、
データ通信専用SIMなので、現地の電話番号は使えません。
よって、香港だけで使うなら、
China Mobleの4日間の方がコスパが高い。
音声通話も使えるし、データ通信量も多く割安です。
SIM 2 Fly(AIS)
アジア最強のローミングSIMといえば「SIM 2 Fly」。
私もシンガポール、マレーシア、オーストラリアとお世話になっているのですが、
香港、中国でも問題なく使えます。
→アジア・オーストラリアでオススメのローミングSIM。AIS「SIM 2 Fly」の使い方&レビュー。
SIM 2 Fly(アジア・オーストラリア版)
- 対応国(17カ国):日本、韓国、シンガポール、マレーシア、香港(中国)、ラオス、インド、台湾、マカオ、フィリピン、カンボジア、ミャンマー、オーストラリア、ネパール、インドネシア、カタール、スリランカ
- 東南アジア未対応国:タイ、ベトナム、ブルネイ
- 利用期間:8日間
- データ容量:4GB(超過後速度128Kbps)
- 公式料金:399THB(タイ バーツ)
- 日本販売価格:1,400円前後(Amazon.co.jp)
こちらもローミングSIMなので、データ通信専用SIM。
香港ではChina Unicom、China Mobileの回線を利用するとのこと。
8日間で4GBも使えるし、4GB超過後も128kbpsで通信可能。
海外17カ国だけでなく日本でも使えるし、テザリングも可能です。
日本でも使えるというのが最大のメリット。
日本で設定→利用開始したまま、海外でも勝手に使えるようになる。
帰国時も、日本に到着してから家までそのまま使えるってのは凄い便利。
また、アジア、オーストラリアの主要国で利用可能なので、
周遊する場合だけでなく、
乗り継ぎで香港空港に一時滞在する場合にも使えます。
アメリカ、ヨーロッパ版のSIM 2 Flyなら、世界70カ国以上で使えるという。
ハワイでも快適に通信できましたから。
→ハワイでアメリカ版 SIM 2 FLYを使ってみた。APN設定と通信速度の検証。
利用国と利用期間が増える分、
料金も上がるので、コスパが良いかと言えば微妙。
旅程との兼ね合いで、どうぞ。
AIS プリペイドSIMカード データ通信 15日 4G/3G
以前は、中国本土では使えなかったのですが、
2018年に、中国本土でも利用可能になりました。
アジア・オーストラリア版と、
ヨーロッパ・アメリカ版の両方で中国で使用可能となってます。
変なSIM(HIS)
現在使っているSIMに貼り付けるだけで使える「変なSIM」。
1日500円という価格で、中国でも全く問題無く使えました。
通信速度も超高速で、金盾も関係無し。
北京での通信プロバイダは、チャイナユニコムでした。
「変なSIM」は1日200MBと容量が少ないのがデメリットですが、
容量超過後も低速通信可能なので、意外と使い勝手の良いSIM。
日本のSIMに貼り付けるだけ、SIMの抜き差し不要なのも素晴らしいです。
→海外SIM「変なSIM」のメリット・デメリット。使って気づいた注意点。
GigSkyのeSIM ※iPhone XS、XR
iPhone XSはeSIM内蔵ってわけで、Gig SkyのeSIMにも挑戦してみました。
中国本土、香港含むアジア圏で使えて、1日800MBで1,200円です。
→GigSky Data Plans for Dual SIM iPhone — GigSky
※私の招待コード「SHOP120」の入力で600円割引となります。
iPhone側で設定するだけ、SIMを挿す必要も無いって素晴らしい。
速度もバリ早で、金盾も関係無く使えました。
→GigSkyのeSIMをiPhoneで使って気づいた、GigSkyのメリット・デメリット。
ちなみに、iPhoneでは「3香港(3HK)」のeSIMも試してみたけど、こちらは駄目でした。
アンテナ表記はされたんだけど、繋がらず。
→海外でeSIM(iPhone XS、iPad Pro)を利用してみた。eSIMによる設定方法と動作の違い。
eSIMは、まだまだ未確定要素が多いので、料金で選ばない方が良い。
私はもっぱらGigSkyしか使いません。
China MobileとChina Unicomの通信速度比較
香港でChina MobileのSIMと、
China UnicomのSIMを併用して使って来たので、
ついでに通信速度比較してきました。
主に下り(ダウンロード)速度の検証です。
朝の9時23分、
China Mobile(左)が43.3Mbps、China Unicom(右)が15.1Mbps。
深夜の0時14分、
China Mobile(左)が54.8Mbps、China Unicom(右)が7.45Mbps。
夜の22時19分、
China Mobile(左)が1.33Mbps、China Unicom(右)が15.4Mbps。
早朝の5時28分、
China Mobile(左)が12.9Mbps、China Unicom(右)が14.3Mbps。
China Mobileの方が爆速を記録していますが、
どちらも基本的に高速であり、速度的な不満は無かったです。
ただ、通信の安定性で比較すると、
やはりローミングSIMのChina Unicomよりも、
香港SIM専門のChina Mobileの方が安定していました。
China Unicomでは、繋がらなくなることもポチポチ有り、
SIM 2 Flyでも、通信エラーはよく有りますから。
まぁ、香港だけで使うなら、China Mobileの方が良さそう。
なにより安いからね。
【China Mobile】 4G・3Gデータ通信無制限 香港プリペイドSIM 4日間
香港SIMの初期設定(アクティベーション方法)
私はiPhoneで使いましたが、
いずれのSIMも、設定は一切不要で、
現地でSIMを挿すだけで使えるようになりました。
※日本のAmazonで購入すれば、日本語マニュアルも付属する。
SIMが開通すると、SMSが届きます。
開通時には大量に中国語のSMSが届きますが、焦らないように。
プリペイドSIM全般で、そういう仕様です。
注意点としては、日本で格安SIMを利用している場合、
プロファイル削除しないと使えません。
SIMを入れる際には、プロファイル削除を忘れずに。
帰国したら格安SIMのプロファイルの再インストールを忘れずに。
あくまで、日本で格安SIMを利用している場合の話ですけど。
香港オススメSIMまとめ。
香港のSIMはすっげー安いんで、ちょっと心配でしたが、
ただ安いってだけであり、通信速度、通信容量ともに問題無し。
日本の大手キャリアのローミングサービスは高額なだけ、
現地のプリペイドSIMは使った方が良いですね。
スマホアプリで様々なサービスが使える時代、
海外でもデータ通信が使えるだけで、得することも多い。
Google Mapで交通機関の乗り換え情報まで分かるし、
香港ではUberも使えますからね。
→香港国際空港から九龍までUber(ウーバー)を利用してみた。
SIMフリー端末や、SIM設定に自身が無いなら、
レンタルの海外WiFi「グローバルWiFi」でも良いかと。
→グローバルWiFiのメリット・デメリット。イモトWifiとエクスモバイルとの比較。
海外に行くことが多いなら、eSIM内蔵のポケットWiFiを購入するという方法もある。
eSIM内蔵のGlocalMeなら、世界100カ国以上で使えますから。
→世界WiFi「GlocalMe(グローカルミー)」の使い方。具体的な料金プランと設定方法。
いずれにせよ、日本の携帯キャリアを介して通信することは馬鹿らしい。
数日間の滞在なら、通信費は千円〜二千円もあれば済むわけから。
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