海外キャッシングは、為替手数料も発生せず、
クレジットカードによっては、現地ATM手数料もとられない。
現地通貨を格安に手に入れる手段として非常に優秀なのですが・・・
現地銀行の海外ATMを利用するという、デメリットがあります。
→海外キャッシングの利用方法。お得に両替する為に注意すべき事。
かくいう私も、今回は身に覚えがない請求があがってしまい、
海外キャッシングで調査→返金要請となりましたので、
その経緯と返金までの流れを覚え書き。
クレジットカード決済の不正利用被害とは違い、
海外キャッシングの不正請求は、カード会社の対応も異なり、
手続きも非常に面倒でしたので、その記録をまとめておきます。
海外キャッシングをキャンセルしたのに請求された。
事の発端は、オーストラリアのメルボルン空港。
いつものように、海外キャッシングをしようとしたら、
最後の最後で、現地銀行レートの劣悪レートが登場。
このまま「Continue With Conversion」したら、損するだけのやつ。
→海外ATMで海外キャッシングの利用方法。国による操作方法の違い。
で、為替レートを確認した後、キャンセルしたにも関わらず、
帰国してカード会社の未確定明細みたら請求が上がったわけ。
50AUDの請求。※現地ATM手数料(3AUD)は発生しません。
海外キャッシングをして、現地通貨が出ない事はありましたけど、
キャンセルしたのに請求されたのは初めて。
もしかしたら、一旦請求があがってしまっただけで、
後日取り消されるのかな?なんて思ったんですが・・・
通常キャンセルされた取引のご返金には8日程度の期間を要します。8日経過しても返金がなされない場合は、カードサービスにお問い合わせください。
カード決済でもないし、不安だったんで確認してみましたところ、
やはり、キャッシング利用したものとして処理されてました。
海外キャッシングの不正請求は証明が難しい。
クレジットカード決済で不正利用された場合だと、
基本的に、使ってないものは支払う必要無く、
被害に有った場合の対応も、意外とアッサリ済む場合も多いのですが・・・
※参考→クレジットカードで繰り返し不正利用被害に遭う。カード会社の補償と対応の違い。 | ビジネス幼稚園
クレジットカードの海外キャッシングとなると、話は全く別でした。
海外キャッシングの場合、ATMで現金を引き出したという記録がある以上、
カード会社で請求も発生してしまっているので、取り消すのは難しい。
よって、ATMを管理する銀行へ、直接取り消しをしてくれと言われました。
※お金が出てこないトラブルに遭遇した時も、
ATM記載の電話番号に電話する流れになるハズ。現地言語必須です。
実際、カード会社側で調査するわけではなく、
国際ブランド(今回はMastercard)での調査となるし、
調査に時間もかかり、なにより返金できる可能性も低いとも言われました。
カード会社側でも、調査申請は並行して行うけど、
調査→不成立したあとで、銀行に文句を言っても遅いということ。
結局のところ、私の方から、請求を取消しを直接銀行にした方が早い。
実際にお金が出てこなければ、ATMで差異が発生しているハズだから、
ログデータをたどれば、銀行の方も返金してくれるハズ・・・
また、カード会社の方では、調査するにあたり証拠(エビデンス)が必要であり、
銀行側へ取り消し要請したという事実も、一つのエビデンスとして提出できるらしい。
現地銀行からメールが返ってこなくても良い、それがエビデンスになるとのこと。
その結果をカード会社の担当者にメールして欲しいということでした。
ATMのカメラ映像見れば分かるんじゃないのか?
とも言ったんですが・・・あれは海外キャッシングごときでは役に立たねぇってよ。
カード会社では、何もできる事は無いという感じに受けられました。
カード会社側から、現地銀行への問い合わせもしてくれないからね。
私が利用したクレジットカードは、年会費無料のクレジットカードだったので・・・
ゴールドカードや、プラチナカードで対応が異なるのかもしれません。
エビデンスエビデンスと言われましたが、
決して、担当の方は私を疑っているわけでは無くて、
実際に、海外キャッシングでは、よくある話とも言われました。
だけど、手続きする上で必要だということ。
ご了承お願いしますって言われてしまったわけで、
やるっきゃないので、現地銀行に問い合わせました。
現地銀行に直接返金要請してみたが・・・
現地銀行へ問い合わせるにしても、
何を問い合わせれば良いのか?しかも日本語は通じないので、
要点を英語で送付するわけです。はいスーパー面倒です。
何月何日の何時頃に、いくら請求されたのか?
キャンセルしたのに請求来てるから取り消してくれっていうメール。
いや、日本語でもややこしいでしょ。
相手は、中国建設銀行のATMだったんだけど・・・
シドニー支店のウェブサイトでは、何故か問い合わせできず。
ウェブサイトの造りも危うい。この時点で既に怪しいんですけどー。
仕方ないから、CCB asiaに問い合わせたところ・・・数日後に返答頂きました。
Thank you for using our web service.
Regarding your enquiry about CCB ATM machine, owing to different banking system between Hong Kong and China, we are unable to provide any information about China Construction Bank, China. You are welcome to visit their website at http://www.ccb.com or contact their customer hotline at (86) (Area Code) 95533 for details of your enquiry.
Yours sincerely,
何言ってんのかわかんねーけど、
CCB asiaでは対応不可ということで、今度は本家CCBへ問い合わせ。
Dears,
Sorry, for security reasons, E-mail service can not check your card information. Please call our hot line 95533(86-28-95533 for abroad),press 4 for English service, and press 2 for credit card service to check the details.
Thank you for concerning!
セキュリティ上の理由で、メール対応は不可能。
電話で問い合わせしろってわけです。
私には、異国語で国際電話とか難易度高いし、既に面倒くさいから、
これまでの経緯とやり取りを、クレジットカード会社の担当者さまへメール。
数時間後にカード会社の担当者さまから連絡有り。
再度、経緯を説明し、調査での判断を仰ぎました。
結果まで3カ月くらいかかるとのことで、
電話か書面にて調査結果を知らせるって話。
私は書面での通知を希望しました。
調査から返金されるまでの期間。
半ば諦めモードで、忘れかけてましたが、
調査の結果、無事返金されることとなりました。
ウェーイ。
海外キャッシングを利用したのが5月21日で、
調査結果が届いたのが9月20日。約4ヶ月後に返金となりました。
書面が届いた時点で、既に返金手続き済みとのことで、
銀行口座を確認したところ、確かに返金されてました。
返金額は、元金4208円+日割利息8円の合計4216円でした。
えっと、1ヶ月後の支払い日に4283円支払ってんだけど・・・
まぁ、だいたい戻ってきたからオッケーです。
海外ATMは信用ならない。故障中も多くトラブルが多い。
今回は、海外キャッシングでの不正請求トラブルでしたが、
海外のATMをあまり信用してはいけません。
ATMからカードが出てこない、現金が出てこない・・・
ってのは、ホントよく聞く話。
カード会社の担当者さまも言ってました。よくある事例ですって。
海外のATMは不具合が多く、故障中のATMもよく見かけます。
私は、故障中という表示前と思われるATMにもよく当たってます。
うんともすんともいわないATM。
カードを入れても自動的キャンセルされたり。
現地空港で海外キャッシングするつもりで、
現地空港のATMがことごとく使えなかったり。
特に、大金まとめて海外キャッシングするのは、ホントオススメしません。
現金出ないで泣き寝入りしてる人も多いハズ。
現金が出ない場合は、文句を言う。
必ず問い合わせの電話番号がATMにも書いて有るハズ。
あと、途上国ではATMでのスキミングとかも有るから気をつけて。
海外キャッシングは、様々な手数料が発生する点にも注意。
手数料は、為替手数料だけではありません。
→海外キャッシングの為替レートと手数料を比較。発生した全ての費用まとめ。
ATM操作を誤れば、劣悪レートも適応されたりしちゃうから。
→海外ATMで海外キャッシングの利用方法。国による操作方法の違い。
海外キャッシングで得するクレジットカードも限られています。
→海外キャッシングにおすすめクレジットカード。海外キャッシングで得するカードの選び方。
現金は最低限で大丈夫。先進国ほどキャッシュレス化されているので、
そのままクレジットカード決済が間違いないです。
為替レートも悪くないし、なんだかんだで一番得しますから。
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