マネパカードは、格安な両替手数料、為替レートで現地通貨が手に入る。
だけど、手数料が発生するポイントを見誤っていると、
他の外貨両替方法よりも、高くつく場合も有ります。
実際、海外利用するにあたって、
どれくらいの手数料がとられて、どれくらい得しているのか?
イマイチよく分からなかったんで、具体的に調べてみました。
マネパカード利用で発生する手数料
マネパカードは、入会金も年会費も維持費も無料だし、
チャージにペイバックも無料。
じゃあ?何をしたら料金が発生するのか?
考え得る手数料を上げてみます。
マネパカードを利用する際に発生する手数料
- 入金時の振込手数料:銀行により料金は異なる。
- 両替手数料(為替レート):FXレート+80銭(約0.8円)※米ドル
- マネパカードのATM手数料:1回2USD ≒ 約220円 ※米ドル
- 現地のATM手数料:現地で利用するATMにより手数料は異なる。
- クロスボーダー手数料:利用額の3% ※チャージ通貨以外のカード決済で発生。
- 出金手数料:1回550円
マネパカードのその他手数料
- カード再発行手数料:1回1,100円
- 利用明細書発行手数料 :1回400円
マネパカード単体で使う方が多いと思いますが、
マネーパートナーズのFX口座を併用する事により、
手数料が安くなったり、無料になったりもします。
マネーパートナーズのFX口座経由で抑えられる手数料
- 入金時の振込手数料:ネットバンキング経由のクイック入金で無料。
- 両替手数料(為替レート):FXレート+20銭(FX取引無しの外貨両替)※米ドル
- 出金手数料:FX口座からの出金は、月間5回まで無料。6回目以降は1回440円。
「入金時の振込手数料」と「両替手数料」は、
マネパカードを使う上で、必ず関わってくる手数料。
現地で通貨引き出して使うなら、
「マネパカードのATM手数料」と「現地のATM手数料」も大きなウェイトを占める。
帰国後、余った資金を自分の銀行口座に戻すつもりなら、
「出金手数料」も、無視できない金額となってくる。
使い方により関わってくる手数料も異なるので・・・それぞれ説明します。
マネパカードへの入金時の振込手数料について。
マネパカードは、事前にマネパカード口座に入金しないと、何もできません。
→マネパカードの使い方と注意点。現地で利用するまでの流れと、余った残高の活用方法。
マネパカードに入金する為には、指定の銀行口座に振り込みをする必要が有り、
金融機関で振込手数料が発生します。
銀行窓口で振込手続きをしようものなら、えげつない手数料が取られます。
例えば、三井住友銀行の振込手数料を見てみます。
三井住友銀行 窓口の振込手数料
- 三井住友銀行あて(3万円未満):330円
- 三井住友銀行あて(3万円以上):550円
- 他行あて(3万円未満):660円
- 他行あて(3万円以上):880円
三井住友銀行 ATMの振込手数料(現金)
- 三井住友銀行あて(3万円未満):220円
- 三井住友銀行あて(3万円以上):440円
- 他行あて(3万円未満):440円
- 他行あて(3万円以上):660円
三井住友銀行 ATMの振込手数料(キャッシュカード)
- 三井住友銀行あて(3万円未満):110円
- 三井住友銀行あて(3万円以上):110円
- 他行あて(3万円未満):220円
- 他行あて(3万円以上):440円
三井住友銀行 SMBCダイレクト(ネットバンキング)の振込手数料
- 三井住友銀行あて(3万円未満):110円
- 三井住友銀行あて(3万円以上):110円
- 他行あて(3万円未満):220円
- 他行あて(3万円以上):440円
三井住友銀行に限らず、大手金融機関は軒並み上記のような価格帯。
他行宛ての振込の場合、3万円未満で220円の手数料。
同じ銀行からの振込でも110円の手数料が発生してしまうという。
マネパカードを少額利用で想定している人の方が多いと思うので、
そうなると振込手数料の負担割合は非常に大きい。
なるべくなら入金時の振込手数料は無料に押さえたい所。
私のマネパカードの入金先口座は「三井住友銀行」で「首都圏」支店でしたので、
この口座への振込手数料を無料にする方法は・・・
マネパカード口座への振込手数料を無料にする方法
- 三井住友銀行の首都圏支店ATMから、キャッシュカードで振込する。
- 楽天銀行や住信SBI銀行等、他行あて振込手数料無料特典を利用する。
- マネーパートナーズFX口座へクイック入金して、マネパカードへ資金移動する。
同銀行の同支店からの振込ってのは、あまり実用的ではなく、
実店舗型の金融機関は、手数料関係が全体的に高額。
振込手数料を無料にするなら、ネットバンクが手軽。
例えば、住信SBIネット銀行なら、振込手数料も格安だし、
毎月1回~15回も他行宛ての振込手数料が無料となります。
海外からの資金管理という面でもネットバンクは必須です。
また、マネーパートナーズのFX口座を開設すれば、
クイック入金で振込手数料が無料となりますが、
クイック入金対応の金融機関であり、
インターネットバンキング経由での振込が必要となります。
クイック入金対応の提携金融機関(インターネットバンキング)
- 三井住友銀行
- 楽天銀行
- ジャパンネット銀行
- ゆうちょ銀行
- みずほ銀行
- 三菱東京UFJ銀行
- 住信SBIネット銀行
- ソニー銀行
※クイック入金は1万円以上1円単位。最低1万円は入金する必要があります。
いずれにせよ、振込手数料を安くするなら、インターネットバンキングは必須。
WEB経由で資金が動かせるネットバンクは、海外トラベラーに非常に便利。
マネパカードの利用に限らず、
ネットバンクも一つくらいは所持しておく事をお勧めします。
マネパの両替手数料について。両替時の為替レートは?
マネパカードで両替した時に、市場レートと比較してみると、
市場の為替レートが、1米ドル=113.847円の時に、
マネパの両替レートが、1米ドル=114.654円となってました。
両替レートについて、イマイチ分からなかったので、
マネパカードの両替レートについて問い合わせたところ、
FXレートに両替手数料を加えたレートになっているという事で、
その両替手数料も、通貨により異なるという話でした。
マネパカードの両替手数料
- 米ドル:0.8円(80銭)
- ユーロ:1円
- 英ポンド:1.3円
- 豪ドル:0.7円(70銭)
- 香港ドル:0.3円 (30銭)
・・・ホントがどうか、同じタイミングで検証してみました。
米ドルのマネパカード両替レート:114.067円。
米ドルのマネーパートナーズFXレート:113.264円。
114.067-113.264=0.803円。約80銭の差額です!
ユーロのマネパカード両替レート:129.430円。
ユーロのマネーパートナーズFXレート:128.430円。
129.430-128.430=1.00円。ピッタリ1円の差額です!
英ポンドのマネパカード両替レート:147.701円。
英ポンドのマネーパートナーズFXレート:146.400円。
147.701-146.400=1.301円。約1.3円の差額です!
豪ドルのマネパカード両替レート:86.708円。
豪ドルのマネーパートナーズFXレート:86.016円。
86.708-86.016=0.692円。ギリギリ約70銭の差額ですね。
香港ドルのマネパカード両替レート:14.813円。
香港ドルのマネーパートナーズFXレート:14.513円。
14.813-14.513=0.30円。ピッタリ約30銭の差額です!
為替レートが良いと言われるクレジットカードでも、約1.60%の為替手数料なので、
マネパの1米ドル80銭という数字が、如何に格安な両替手数料か分かるかと。
クレジットカード国際ブランドの海外為替手数料
- VISA – 1.63%
- Master – 1.63%
- JCB – 1.60%
- AMEX – 2%
- ダイナース – 1.3%
ただ、クレジットカードにより、
実際の海外決済時レートが、大きく違うのも体感している。
→クレジットカード海外ショッピング利用時の為替レートを徹底比較。
元となる為替レートも違うし、算出日のタイミングも違うし、
為替レート以外の手数料もあるから、
どっちが得とは、一概には言えないんだけどね。
マネーパートナーズFX口座の外貨両替手数料。
マネーパートナーズのFX口座では、FX取引無しの「外貨両替」も可能となってます。
しかも外貨両替手数料は、1通貨あたり約20銭(0.2円)。
マネパカードの両替手数料に比べ、非常に格安。通貨に関わらず一律20銭ですから。
マネパカードの両替手数料
- 米ドル:0.8円(80銭)
- ユーロ:1円
- 英ポンド:1.3円
- 豪ドル:0.7円(70銭)
- 香港ドル:0.3円 (30銭)
マネーパートナーズFXの両替手数料
- 米ドル:0.2円(20銭)
- ユーロ:0.2円(20銭)
- 英ポンド:0.2円(20銭)
- 豪ドル:0.2円(20銭)
- 香港ドル:0.2円(20銭)
米ドルの場合は、80銭→20銭となり差額60銭、75%OFFとなる。
ユーロや英ポンドの場合は、差額はもっと大きくなります。
実際、両方のサービスで為替レートを比べてみると、
マネパカードの両替レート113.937円の時、
マネーパートナーズFXの両替レート113.335円でした。
113.937円-113.335円=0.602円の差。確かに約60銭ほど安くなってます。
外貨両替したFX口座から、
そのままマネパカードへ資金移動が可能で、手数料も発生しません。
FX口座で両替したからといって、他に手数料が発生するわけでもなく・・・
マネパカードでチャージしても、チャージ手数料は無料で変わらず。
だったら、FX口座で両替した方が断然良いね。
両替する場所が違うだけで、手数料差額60銭は大きな違い。
100ドルの両替で60円、1000ドルの両替なら600円も変わってきます。
マネパカードで外貨チャージするなら、
マネーパートナーズの口座で外貨両替した方がお得ってわけ。
手順もそこまで複雑なわけでは有りません。
ちなみに、空港にて外貨を受取る場合は、
両替手数料の他に、550円の事務手数料が発生し、
その手続きの方法は微妙に異なります。
→マネーパートナーズで外貨両替。空港外貨受取サービスの利用方法。
※空港受取サービスでは、スイスフランも利用可能となります。
マネパカードのATM手数料について。
マネパカードのATM手数料は、
海外で現地通貨を引き出す際に発生する手数料です。
マネパカードのATM手数料(1回あたり)
- 米ドル:2ドル
- ユーロ:1.75ユーロ
- 英ポンド:1.5ポンド
- 豪ドル:2.5豪ドル
- 香港ドル:20香港ドル
例えば、ハワイで60ドルを引き出したら、2ドルのATM手数料が発生し、
62ドルが「チャージ残高」より減る・・・だけでは有りません。
マネパカードの場合、現地ATM手数料もしっかりと徴収されます。
海外キャッシングでは、カード会社が負担してくれる場合も多いんですけどね。
マネパ側のATM手数料2ドル、現地ATM手数料2ドル、併せて4ドルの手数料です。
現地でATM手数料がいくら発生するか?
こればっかりは、現地のATMで確認するまではワカリマセン。
上記は2ドルと格安ですが、3ドル~5.5ドルくらい徴収される事も多いです。
ATM手数料は引き出す金額に関わらず固定、
大きい金額を引き出した方が、手数料の割合は低くなる。
とはいえ、ATMにより1回の引き出せる限度額の制限も有るので注意。
1回で1000ドルも引き出せるATMは、非常に稀。
200ドルや300ドル制限が多く、500ドル引き出せるATMすら少ない。
現金よりもカード使えって時代ですからね。
200米ドルしか引き出せないATMで、
マネパATM手数料2ドル+現地ATM手数料5.5ドルとか発生しちゃったら、
いくら両替手数料が安くても、全然得しないから。
現地のATM利用料は、利用する前に表示されます。
ATM手数料5ドルとか高額な場合は、別のATMを探すなりした方が良いです。
まぁ、そんな事言ってらんないのが、海外なんだけどね。
海外キャッシングの場合は、現地ATM手数料は発生しない事がほとんどなんで、
少額なら海外キャッシングの方が良いかな。
マネパカードのクロスボーダー手数料について。
マネパカードでチャージできる通貨は、
米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、香港ドル、円の6通貨のみですが、
それ以外の通貨で利用した場合に、クロスボーダー手数料(利用額の3%)が発生します。
※チャージ可能通貨以外の通貨でカードを利用した場合にUSDのチャージ残高から引き落とされます。
事前に米ドルにチャージしておけば、
対応通貨以外でも、外貨の引き出しやカード決済が可能という事。
例えば、取扱い通貨では無いカナダドルを、
カナダのATMで引き出した場合に、発生する手数料は・・・
- 両替手数料(日本円→アメリカドル):FXレート+80銭
- 両替手数料(アメリカドル→カナダドル):FXレート+80銭?
- クロスボーダー手数料:利用額の3%
- マネパカードATM手数料:1回2米ドル
- 現地ATM手数料:現地ATMによる。
クロスボーダー手数料3%が発生するだけでなく、
2回分の両替手数料も発生するという事。
日本円からアメリカドルに両替し、
更にアメリカドルからカナダドルに両替してるわけですからね。
いくら為替レートが良くても、手数料が2倍かかったら意味ないし、
クロスボーダー手数料3%も払うなら、
デビットカード(国際キャッシュカード)で良いんじゃないかと。
基本的に、マネパカードの対応通貨以外では利用しない方が得。
クレジットカードの海外キャッシングなら、通貨選ばずお得に使えますからね。
マネパカードの出金手数料について。
最後に、マネパカードの出金手数料550円について。
これはマネパカード口座から、自分の銀行口座への振込手数料みたいなもの。
余ったチャージ残高を、自分の銀行口座に出金する場合に発生する手数料です。
550円の出金手数料は、非常に高いので、
手数料払ってまで出金するつもりなら、
そもそもマネパカードを使わない方が良いかと。
出金したいなら、FX口座経由で無料にするか、
日本円チャージして、残高ギリギリまでカード決済する。
※FX口座からの出金は、月間5回まで無料となってます。
→マネパカードの使い方と注意点。現地で利用するまでの流れと、余った残高の活用方法。
出金手数料は、あくまで口座残高を空にしたい場合に支払う手数料。
今後使う事を想定して、口座に残したままでも良いかと。
マネパカード口座に残高を残したままなら、出金手数料は発生しないですからね。
ちなみに、余ったチャージ残高を、銀行口座に戻す場合、
ペイバック→日本円へ両替→出金という手続きになりますが、
外貨→日本円へ両替する際には、両替手数料は発生しません。
マネーパートナーズのFXレートとほぼほぼ一緒です。
日本円に戻して使っても、損した感はあんま無いから。
マネパカードで発生する手数料まとめ。
両替時の為替レートが良いと言われるマネパカードですが、
発生する手数料は、両替手数料だけでは有りません。
入金時の振込手数料にATM手数料・・・
少額利用になればなるほど、その負担割合は大きくなり、
為替レートの差なんて、一気に吹っ飛びます。
特に両替用途で利用する場合は、現地のATM手数料も発生するので、
海外ATMで現金を引き出すなら、クレジットカードでの海外キャッシングを推奨します。
→海外キャッシングにおすすめクレジットカード。海外キャッシングで得するカードの選び方。
海外キャッシングなら、現地のATM手数料は発生しませんから。
→海外キャッシングの為替レートと手数料を比較。発生した全ての費用まとめ。
そもそもプリペイドカードって、全額使い切る事も難しいから、
いくら手数料が安くても、残金残っちゃったら意味無いんだよね。
出金するには出金手数料550円も取られるから、無理に引き出すわけにも行かない。
クレジットカードなら使いたい分だけ使えるわけで、
ポイント還元までされるわけですからね。
なんとなく安いと思って使っていると、知らず知らずのうちに損してるパターン。
大いにあると思います。
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